吉本荒野で生きていく選択…「家族ゲーム」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いろんな意味でこのドラマらしい最終回ではありましたね…




フジテレビ 水曜22時
「家族ゲーム」最終回



主演…櫻井翔
脚本…武藤将吾
演出…佐藤祐市




崩壊しきってしまった沼田家でしたが、あそこまで壊れたらあとは再生していくしかないわけで…




キーとなったのは
慎一(神木隆之介)が見つけた田子雄大(櫻井翔)がつけていた沼田家について書いたノート。




田子がどう思って沼田家と向き合っていたかの真意が分かったのです。
壊さなければ再生はできない…という。





もう1つは、
自分をイジメてたヤツをイジメる側に回っていた茂之(浦上晟周)が、勇気を出してイジメをやめるように仲間に働きかけたことでした。




強く変わった茂之の姿を見て、両親も慎一も変わらなければと、前に進むことにしたのです。




ちょっと綺麗ごとな展開って気もしなくはありませんでしたが、そうしないわけにはいかなかったんでしょう。
最終回ですから…




田子雄大はやはり、茂之が第2の真田に…慎一が第2の吉本荒野にならないようにしたかったのでした。





しかし、真田を死なせてしまった時に贖罪のために田子雄大としての自分を殺すことにした選択は、




痛ましい選択でしたね。
加害者の吉本荒野が寝たきりになっている皮肉。




田子が責めていたように、吉本荒野という怪物を作ってしまった母親の罪も重いですよね。




真田の命日に真田が死んだ山小屋にいる田子に会いに行った慎一とのバトル。




息詰まる2人のやりとりは見応えがありました。





そして、ラストに真田の話は作り話だったのでは?
という含みのある終わり方。
最後まで挑発的に終わるところが、このドラマらしく、ドキっとしました。




今回の評価は…7




スタート当初は映画版の松田優作と比べられたりして、いろいろ言われた櫻井翔でしたが…





そこまで櫻井翔にやらせるか?ってところまで彼を追い込み、これまで見せなかった櫻井翔の新たな面を引き出した脚本、演出は素晴らしかったと思います。




櫻井翔はこのドラマに出てホントに良かったのではないでしょうか?




板尾創路も鈴木保奈美も良かったですが、神木隆之介と浦上晟周の2人が櫻井翔を刺激し挑発する好演で、彼らあってこその作品でもありました。







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