いや~ぎっしり詰まった最終回でしたね。これだったらもう1話あっても良かったのでは…と思えたほどです。
NHK 土曜21時(野球中継延長で
21時55分~)
「七つの会議」最終回
主演…東山紀之
脚本…宮村優子
演出…新田真三
良いモノを作って売る…そんな真っ当なことを仕事として貫くことの難しさ。
それがズシリと心に響くラストでしたね。
親会社フロンティアの監査を切り抜けたかに見えた東京建電でしたが、八角(吉田鋼太郎)の密告であっさり知られるところとなります。
フロンティア上層部は公表もやむなしとし、坂戸(眞島秀和)が一存でやったことにしようとします。
起きてしまったことは仕方ない…
あとは被害をいかに抑えるか、泥をかぶらずにすますか、
さまざまな思惑がからみあいます。
窮地に立つとそれぞれの人間性は出るもので…
坂戸だけに罪を着せるのを良しとしない八角と原島(東山紀之)は坂戸から話を聞き、実は宮野社長(長塚京三)自らの指示だったと分かります。
この社長、実はなかなかのクセ者で、
フロンティアの梨田常務(神保悟志)が出向で来ていた20年前にも梨田の指示でリコール隠しがあったのをネタに、親会社をゆすり公表しない方針へと変更させます。
飄々とした長塚京三の演技から垣間見えるどす黒い凄み!
これを受けて原島はついに新聞社へ内部告発をする決意を固めるのです。
そんな原島に妻(戸田菜穂)や父親(竜雷太)がかける言葉には胸を打たれました。
向かい風があるくらいがいい…
という父親の言葉は特に素晴らしかったですね。
東山紀之がもがき苦しむ姿をここまで見せた役はなかったように思います。
視聴率が低かったのがつくづく残念な作品でした。
今回の評価は…
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