先に書いておきますと、今回は泣けましたよ。
夕くんの作文に、
そして美羽ちゃんが夕くんの手を握っての「頑張って…」に。
でもね、だからといって手放しでは誉められないんですよね、まだまだ…
フジテレビ 火曜21時
「救命病棟24時」第7話
主演…松嶋菜々子
脚本…ひかわかよ
演出…西浦正記
身内の人間に脳死患者が出て、臓器提供の意思表示カードを当人が持っていたらどうするか?
まして、それがまだ幼い子どもだったら…?
そんな試練に小島(松嶋菜々子)が立たされるという回だったわけで…
身内であり、医師でありという相反する立場に置かれた小島の苦悩が描かれたのですが、
臓器移植のテーマは夏目(時任三郎)を中心に描かれると思っていただけに、
夏目がちょっとしたアドバイザー的な役割でしかなかったのが、まず不満の1点。
そして、やはり悲しみの強さは両親の方が強いわけで、それに次いで夕くんが恋心を寄せていた看護師の国友(波瑠)やタンポポを取ってあげようとした美羽ちゃんなわけで、
小島と夕くんの濃密なエピソードってないんですよね。それが第2の不満。
だから夕くんの夏休みの作文で叔母さんのように医師になって人の役に立ちたいというのは、夕くんの健気な思いに泣けるので、それが両親の移植への決意に至らしめるものでしかなかったんですね。
…なので、小島の気持ちに立って見ていない分、ラストの小島の涙には全く反応できないんです。
夕くんの死という単体としては良くても、「救命病棟24時」第5シリーズとしてはどうなんだ?って話ですよ。
院長(段田安則)の考えてることは相変わらずよくわからないし、どこに向かってんだ?このドラマって心配になるばかり…
しかも、本庄(佐々木蔵之介)がどうやら病気?ってまた新たにネタを持ち込んできたし…
どうも脚本がうまくいってませんね。
かつてこのドラマを書いていた福田靖が同じ医療ドラマの「DOCTORS」で面白いものを書いているだけに、残念でなりません。
今回の評価は、夕くんに泣かされたので…
Android携帯からの投稿