前回に続いて今野敏「隠蔽捜査」シリーズの
第２弾「果断」を原作とした回でしたが、
次回へもまだ続きます。
この「果断」は山本周五郎賞や日本推理作家協会賞も
受賞したシリーズ最高傑作ともいえる作品で、
ドラマは原作をあまりいじることなく、
それだけに見ごたえがあるものになっています。
TBS 月曜２１時
「隠蔽捜査」第４話
主演…杉本哲太、古田新太
脚本…嶋田うれ葉
演出…田中健太
大森北署の署長になった竜崎（杉本哲太）は
銀行強盗した犯人が逃走中に立てこもった事件で、
署長としては異例の前線指揮に立ち、
ＳＩＴの交渉がままならずＳＡＴに突入を指示し
犯人は射殺され、人質は救出されます。
しかし、実は犯人の銃には既に弾が入ってなかったことが
判明、丸腰の犯人を射殺したとあっては問題になると、
伊丹（古田新太）は竜崎に隠蔽をすすめるのですが、
誰がリークしたのか新聞にすっぱぬかれてしまいます。
そのため、竜崎も伊丹も警察庁の小田切監察官（池田成志）の
事情聴取を受け、引責処分を受けることに…
妻（鈴木砂羽）が入院中だというのに、
今度は地方の署長に竜崎は飛ばされるかもしれない大ピンチ。
しかし、新聞にリークした疑いをかけられていた戸高刑事（安田顕）の
疑いをわざわざ晴らしてくれたことに、戸高は感銘を受け、
今度の事件に関しての疑問を竜崎に伝え再捜査を願い出ます。
特に犯人を射殺したのはＳＡＴでも自殺でもないのでは？
というのは見過ごせないところで…
既に検察送りになっている案件で、
竜崎の処分が出るのは２日後に迫っているものの、
大森北署が一丸となって再捜査をすることになります。
これまで自分の主張をしてこなかった貝沼副署長（松澤一之）が
初めて竜崎に堂々と意見を言い、アドバイスをするシーンは
胸熱くなるシーンでした。
安田顕や松澤一之らが地味ながら好演していて、
生瀬勝久の嫌味さも、ますます磨きがかかっています。
次回の解決編も楽しみです。
今回の評価は…