現場の意地の見せどころ…「隠蔽捜査」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「隠蔽捜査シリーズ」第2弾の「果断」を原作とする3話連続の

完結編だった今回。





上層部の圧力にも負けず、

監察の処分を待つ竜崎(杉本哲太)と伊丹(古田新太)が

部下の協力で現場の意地を見せて鼻を明かしました。






TBS 月曜21時

「隠蔽捜査」第2話


主演…杉本哲太、古田新太

脚本…嶋田うれ葉

演出…酒井聖博





SATが突入時に犯人を射殺、

しかも犯人の銃には弾が入ってなかったと判明。





前線で指揮した竜崎と捜査本部に詰めていた伊丹は

責任を問われ監察にかけられます。






その処分が出るまでに、竜崎たちは犯人を撃ったのは

SATではないと探り始めます。





怪しいのは犯人が立てこもった店で人質になった夫婦で、

探るうちに犯人とのつながりが浮かんできます。





しかし、上條(生瀬勝久)はこれ以上再捜査を続けたら、

処分は部下たちにまで及ぶぞ!と脅します。





それでも、竜崎の部下の所轄の署員たちも、

伊丹の部下の捜査一課の刑事たちも、

現場の意地の見せどころでしょうと捜査を続けます。






しかし、重要な証拠となる弾道検査が警視庁の科捜研から

警察庁の科警研に回されてしまい…決定打がなくピンチに…。






ところが上條の差し金で弾道検査の結果が隠蔽されるのかと思いきや、

実は警視庁で隠蔽されるのを恐れて、

小田切監察官(池田成志)が科警研に回し、竜崎の元部下の谷岡(青山倫子)に

その結果を届けさせたのです。






戸高(安田顕)が現場から硝煙反応の出る人質の妻の方の服も見つけ出し

ついに決定づけます。






駆け足の展開のため、ちょっと都合のよい強引さも見受けられましたが、

それぞれが与えられたキャラを堅実に演じていて、後味のよいラストでした。






ヒールに徹している上條役の生瀬勝久は、

警察のメンツばかりを重んじるイヤミさをうまく出していて、

いつも首から下げたパスケースに手をそえながら話す姿が

いかにも出世している自分を誇示するようで、うまい工夫だなと感心します。




無愛想ながら伊丹から捜査一課に誘われてもなびかない戸高の気骨さを

安田顕も好演しているし、

エキセントリックな悪役が多い池田成志の小田切も抑えた演技で

「いい仕事をされました」と竜崎を讃えるシーンは見ごたえがありました。





主演の二人も含め、地味なキャスティングではありますが、

腕のいい職人たちによる良い仕上がりの建築物をみているかのように、

堪能できる作品です。





今回の評価は…4