テンポよくまとめた最終回…「隠蔽捜査」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「チームバチスタ4」が単行本1冊の原作をだらだらだらだらと

やって薄い内容だったのに比べて、




こちらは全11話でなんとシリーズ5冊の原作をドラマ化したわけで、

それだけ凝縮しムダを削いだ脚本で、最後まで一貫して見ごたえがありました。






TBS 月曜21時

「隠蔽捜査」最終回


主演…杉本哲太、古田新太

脚本…松本美弥子

演出…岡本伸吾






警視庁に対して対抗心の強い神奈川県警に乗り込んで

捜査の指揮をする竜崎(杉本哲太)。






容疑者をしぼりこみ、誘拐された議員が監禁された場所も

特定できた時、






竜崎は警視庁からSITを出動させず、同じ働きをする神奈川県警の

SASを出動させ、人質救出に向かわせます。






県警捜査一課長の板橋(小木茂光)は、迅速に犯人を逮捕するには

警視庁も県警も関係ない…という竜崎の姿勢に感銘を受けます。





息子が病気になっても捜査優先しているのも、電話を立ち聞きして

知ってしまうし…





竜崎の無垢な警察官魂が、警視庁憎しでこり固まっていた板橋まで

虜にしてしまう経過が今回の見どころではありました。





それともう1つ、上條(生瀬勝久)の巧妙な立ち回り方も

今回の見どころで…





竜崎や伊丹(古田新太)をうまく使って、

官房長の癒着の証拠を手に入れて、それで官房長を脅し、

見事復権を果たしました。





一筋縄ではいかない食えない男を生瀬勝久が最後まで演じきり、

竜崎や伊丹とは対照的な警察官僚ぶりを見せつけました。






一切無駄のない構成で見ごたえある最終回でした。






今回の評価は…4






このドラマ、おじさんばかりの地味なキャストでしたが、

警察官僚というあまりドラマでは扱わない人々を

描いて一風変わった刑事ドラマとなりました。





原作の出来と同様、第3弾の「疑心」、ドラマでは第6話、7話が

ちょっと劣ってはいましたが、




あとはどの回も見ごたえがあり、視聴率が低かったのが

本当に惜しかった作品です。