視聴率は取りましたが、内容的には手放しで誉められるものではありませんでした。
日本テレビ 水曜22時
「花咲舞が黙ってない」第1話
主演…杏
脚本…松田裕子、江頭美智留
演出…南雲聖一
支店の窓口係だった花咲舞（杏）は上司の相馬（上川隆也）と
本部の支店統括部の臨店班になる。
臨店班とはミスや不祥事を起こした支店に出向き指導する係。
とはいえ、開き直られたり、間違いを認めようとしなかったりと、
支店のトップたちには煙たがられる存在でしかありません。
相馬は出世コースからはずれた事なかれ主義のバンカーですが、
花咲はタイトル通り、曲がったことには黙っていられない性格。
余計なことは言うな…と相馬に釘をさされるのですが…
どうしてもそうはいかないわけで、
今回は自分の出世のために業績アップを図り、
ベテラン女子行員を次々に退職に追い込みコストカットする
支店長（羽場裕一）をこらしめるという話でした。
退職させられた女性たちに話を聞きに回る花咲の努力と、
ミスを隠蔽するために副支店長と共に自腹で補填した不正を
明らかにした相馬のナイスアシストでそれは果たせたわけですが…
仲間たちの無念を晴らすためにわざと横領した中島（木村佳乃）の行いは、
ちょっとやりすぎというか、同情しにくく、
それが解決した時の痛快さに水をさした感はありました。
「半沢直樹」のように善悪をくっきり分けてほしいと思わずにはいられませんでした。
大きい目をひんむいてまくしたてる杏は迫力があって悪くないし、
上川隆也の飄々とした感じも悪くありません。
「半沢直樹」における大和田常務的な存在の真藤（生瀬勝久）が
今は臨店の２人を小馬鹿にしても徐々に追い込まれるしくみでは？と
そちらも楽しみです。
今回の評価は…