このドラマは青島製作所という会社の経営危機からの脱出と、その野球部の廃部危機からの復活が並行して描かれるのですが、
初回は、その会社パートと野球部パートがうまくストーリー上、からみあっていない
きらいがありました。
しかし、今回は元高校球児の派遣社員沖原(工藤阿須加)を中心にうまく絡み合い、ベタな感動も味わえる回でした。
TBS 日曜21時
「ルーズヴェルト・ゲーム」第2話
主演…唐沢寿明
脚本…八津弘幸、山浦雅大
演出…福澤克雄
先に書いておきますと、私めはオジサンなのでスポ根漫画やスポ根ドラマを見て育った世代なんです。
なので、今回の野球部パートの展開とか大好物で、年を取ったせいもありますが、つい涙腺がゆるくなってしまうんです。
初回でも父親工藤公康の若き日を思い出させる凛とした眼差しで存在感を示した工藤阿須加が、
今回も個性豊かなキャストの中で輝きを放っていました。
高校野球の名門校で実力があったために、先輩たちのいじめにあい、ついに腹にすえかね先輩エースを殴ってしまった沖原は、
そのために出場停止となったのを1人責任を押しつけられ退部、それ以来野球がキライになってしまったのです。
そんな沖原を大道監督(手塚とおる)やマネージャー(高橋和也)は野球部に入るよう誘いますが、
沖原は母親を養うため派遣社員から正社員になることを目指していて、全く関心を示しません。
そんな中、沖原の上司のミスで配送した大口の製品が間違っていて返品されてきます。
高校の時のようにまた責任を押しつけられる沖原。
1人で梱包をさせられるのですが、野球部のメンバーが手伝ってくれます。
沖原をいじめた先輩は今、青島製作所のライバル会社であるイツワ電機野球部のエース如月(鈴木伸之)なのです。
如月の投げる試合を見に来た沖原に、野球部のメンバーが、野球をやろうぜと誘うシーン。
ポロポロ涙を流す沖原にもらい泣きしてしまいました。
こうなれば如月に投げ勝つところを見ないわけにはいきません。
沖原に責任を押し付け、リストラ要員に入れた朝比奈製造部長(六角精児)を、細川社長(唐沢寿明)と三上総務部長(石丸幹二)がこらしめるシーンは溜飲がさがりました。
自分の会社の人間なら、「朝比奈~~!」
と怒っても無理はありませんからね。
「半沢直樹」ではやられる側だった石丸幹二はさぞ気持ち良かったでしょう。
六角精児の憎々しい表情がツボでした。
今回の評価は…
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