ショッキングなラスト…「BORDER」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「もう『BORDER』の最終回見た?」と見た何人もから言われるほど、

見たら人と話したくなる衝撃的なラストでした。

最近では珍しいことですね。




まだ見てない方はくれぐれも見てからこの記事を読んでくださいね。





テレビ朝日 木曜21時

「BORDER」 最終回



主演…小栗旬

脚本…金城一紀

演出…橋本一





このドラマのタイトルが「BORDER」で最終回のサブタイトルが「越境」。

脚本家の金城一紀はこの最終回に向けてタイトルを決めていたんですね。





正義感のあつい刑事が悪を裁こうとして裁けず、

最後にはボーダーラインを越えてしまい、

自らが殺人を犯し、悪の側に行ってしまう…





これまでボーダーラインとは死者と会話できることから来る

この世とあの世の境のことかと思っていましたが、

善と悪の境という意味もそこには込められていたようです。





第7話「敗北」で犯人が分かっていながら、逮捕できなかったというエピソードが

最終回にも大きな影を残していたわけですね。






あの時のように、殺された少年の無念を晴らさず、

犯人に罪を重ねさせるわけにはいかない…






赤井(古田新太)の説得や市倉(遠藤憲一)の忠告も聞かず、

石川(小栗旬)は完全犯罪者の安藤(大森南朋)を、

ビルの屋上から突き落としてしまうのです。





このラストに向けての小栗旬の追い込まれ、

狂気の暗い影を漂わせていく演技は、

小栗の力量を遺憾なく発揮したもので鬼気迫るものがありました。






石川の上を行く安藤の冷静な怪物性をすんなりと演じてみせた

大森南朋の好演も見逃せません。





刑事ドラマとしての枠を大きく踏み破ったラストは、

おざなりな刑事ドラマへのアンチテーゼで、

スタッフの気概を感じさせるラストでした。






視聴率が良かったからと

続編を作ろうなどと変な欲は出さないで欲しいと願うばかりです。





今回の評価は…4