このドラマのジレンマというか、
会社部分と野球部分の双方を並行して盛り上げないといけなくて、
特に唐沢寿明演じる細川社長を主人公にしている以上、
そちらを何とかしないといけないというのが、
このドラマの首を絞めている感じは否めません。
TBS 日曜21時
「ルーズヴェルト・ゲーム」第7話
主演…唐沢寿明
脚本…八津弘幸、山浦雅大
演出…田中健太
メインバンクからは出費のかさむ野球部はすぐさま廃部にすべきだとの指示が…
確かに野球部を廃部にすればリストラされずにすむ社員も出てくるわけで、
野球部長であり、総務部長でもある三上(石丸幹二)は今回の大会の結果はどうあれ、
廃部を決断せざるをえないのです。
そんな三上の苦渋は共感も持てるのですが、
細川にはいまだに人間的にひかれるものが乏しく、
社長だったら当然だろうくらいにしか思えないのが、つらいところ。
いくら坂東(立川談春)が憎々しく買収工作をしてきても、
さほど頑張れ~って気になれず、もや~~ってしてしまうんです。
それに比べて、野球部分は十分沖原(工藤阿須加)を応援したい気持ちは
見る側にはできているので、
つらい状況でも必死に投げ続ける沖原を応援したくなるのです。
そこが会社部分と決定的に違うところで、
埋めようの無い溝です。
今回の評価は…