不死身の新谷のスゴさ…「MOZU」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

いや~、最後まで池松壮亮の新谷の存在感がスゴかったですね、このドラマ。






西島秀俊も、香川照之も、真木よう子も気合いの入った演技を見せてましたが、百戦錬磨の彼らも太刀打ちできない強烈な印象を最後まで残しました。







TBS 木曜21時
「MOZU」最終回

主演…西島秀俊、香川照之
脚本…仁志光佑
演出…羽住英一郎





しかし、空港を舞台にしたテロシーンは、映画なみの大量のエキストラを使った
ドラマらしからぬスケールのものでした。




その中で爆破テロを決行しようとする室井(生瀬勝久)と

それを阻止しようとする倉木(西島秀俊)と大杉(香川照之)。

そして室井の命を執拗に狙う新谷。






緊迫感あふれるシーンの連続。

そして起爆しようとする室井に襲い掛かる女装の新谷。

(相変わらずめちゃ怪しい女装ですけどね…笑)





室井を追い詰めながらもかわされ2階から落とされ

オブジェの尖った部分に仰向けで新谷は串刺しに…。

ゴボゴボと血を吐きながらの壮絶な最期…






と思いきや、爆破が起きて騒然となると、

いつの間にかその姿はなく…

(どうやって串刺しから体を抜かせられたんだ??)






倉木が血痕をたどっていくと、

そこには逃げる途中の室井が…。

倉木は室井に撃たれてしまいますが…






忽然と現れた新谷が室井を刺し殺します。

まさに執念!すごい生命力!

陰影のコントラストが強烈な映像美の中で、

インパクトを残しての新谷の最期でした。






池松壮亮の気迫の演技は、

生瀬や西島の熱演も吹き飛ばすばかりのものでした。







今公開中の映画「ぼくたちの家族」でも、池松は妻夫木聡の弟役を好演していて

必見ですが、今最も注目すべき若手です。

この続編のWOWOW「幻の翼」でもどんな演技を見せてくれるか気になります。






どうでも良い感じになっていた倉木の妻千尋(石田ゆり子)に関する真実は、

室井が美希(真木よう子)に告げて死んでしまったので、続編に持ち越しですが…






ホント、そちらはどうでもいいです。

それより死んだと思った東(長谷川博己)が予告を見ると

続編には登場しているのが嬉しかったです。

あの悪役ぶりがまた見られそうです。







このドラマ、最終回で視聴率がはね上がりましたが、

いかに録画率が高かったかということで、

複雑にしすぎて録画してじっくり見ないと…みたいな欠点をよくあらわしていました。






しかし、吉田鋼太郎や、長谷川博己、そして池松壮亮が

テレビドラマらしからぬエッジのきいた演技を見せてくれて、

堪能することができました。






放送より前に撮影が終わっていたので、視聴率が下がっているからと

変に路線修正とかしなかったのも良かったです。






作り手にこだわりは一貫していましたから…






今回の評価は…4