まぁ演じているのが江口洋介ですから悪者じゃないんだろうな…とは思っていましたが、
原作だと笹井はもっとベテランの古参社員で、その整合性が取れておらず、実は江口洋介が演じるには若すぎる役だということが今回露呈しました。
TBS 日曜21時
「ルーズヴェルト・ゲーム」第9話
主演…唐沢寿明
脚本…八津弘幸、山浦雅大
演出…福澤克雄、田中健太
借金を抱えている弱みにつけこまれ、株主の竹原(北村有起哉)は
イツワ電器の坂東社長(立川談春)にそそのかされて臨時株主総会を開かせ、
イツワとの合併の是非を問います。
竹原の小物っぷりを北村がうまく演じていましたが、
イツワに寝返っていたかに見えた笹井が実は、イツワの内情を知るべく、
なびいているふりをしていたことが明らかになる展開は、面白く見ることができました。
江口洋介も初めてこのドラマでたっぷり演技をさせてもらった感があり、
見ごたえのある演技をしていましたが、
原作を知る私めとしては、大株主の城戸(ジュディ・オング)が笹井の考えを聞きたがったり、
青島会長(山崎努)がウチで30年経理を見てきた笹井をバカにするなと竹原を一喝したりするのは、
笹井が古株の社員だからこそなんですね。
そこがちょっと気にはなりました。
とはいえ、どうも野球部分に食われ気味だった会社部分としては、
これまでになく盛りあがった回だったとは思います。
山崎努が出てくると画面がぐっと引き締まりますね。
野球部分の方は、廃部を告げられ、家族を養うため就職活動を始める部員たちが
やはり野球をするため戻ってくる…という話で、
かなり悲壮な感じで主張していた犬彦(和田正人)や猿田(佐藤祐基)が案外あっさり戻ってくるのが
唐突で、あまり感動はしませんでした。
珍しく会社部分の方に軍配が上がった回でした。
今回の評価は…