春ドラマのアカデミー賞、続いては…
最優秀助演男優賞。
ノミネートされたのは以下の5人
「極悪がんぼ」 小林薫
三浦友和、椎名桔平、板尾創路、竹内力といったクセモノの実力派が揃う中で、
彼らが恐れる妖怪的な所長を巧みに演じ、その存在感は突出していました。
芸達者の本領発揮といえる老練な演技でした。
「花咲舞が黙ってない」 上川隆也
杏演じるヒロインを陰に陽に支える上司を淡々と演じ、
これぞ助演の鑑とも言えるナイスアシストでした。
おいしいところを毎回、杏が持って行ってしまうのがもったいないと思える回もありました。
「MOZU」 池松壮亮 吉田鋼太郎
主演も助演も個性的かつ現在充実している男性キャストがひしめく
まさに演技バトル的な作品でしたが、その中でもとりわけスゴかったのがこの2人。
池松は復讐に燃える殺人鬼を気魄のこもった演技で熱演。
今年最も注目すべき若手であることを証明してみせました。
一方、吉田はサディスティックに池松演じる新谷をいたぶるさまが凄まじく
西島演じる倉木とのアクションシーンなどで見せた不敵なヒールぶりは見事でした。
「死神くん」 菅田将暉
死神と対抗する立場の悪魔を、単なるヒールではなく
魅力的な存在にまで高めた功績は大きかったです。
悪魔が出てこない回はもの足りないと感じるほどでした。
以上5人の中で最優秀助演男優賞に選ばれたのは…
池松壮亮 「MOZU」
主演の西島秀俊や香川照之を食うほどの存在感でした。
この新谷を見たさに見たドラマだと言ってもよいほど。
女装はいただけませんでしたが、
「ダークナイト」のヒース・レジャー演じるジョーカーのような
殺人鬼ぶりは鬼気迫る怪演でした。
ぜひ今後の彼に注目していただきたいと思います。