心配していたことがここまではっきりその通りになることは
そうそうありません。
というか予想していた以上だったと言ってもいいと思います。
一言で言えば「古くさい！」
とても現代の若者とは思えないリアリティーの無さに唖然としました。
フジテレビ 水曜22時
「若者たち2014」第１話
主演…妻夫木聡
脚本…武藤将吾
演出…杉田成道
脚本も演出も悪いと思うんです。
この内容だったら、せめて1980年代とか時代設定を
昔にすればまだ気にはならなかったかもしれません。
両親を早くに亡くした兄弟が一つ屋根の下で暮らしている。
いくら貧しい暮らしとはいえ、今どきちゃぶ台を囲んで一緒に
食事したりするだろうか？
冒頭の食事シーンからしてもう？？？？でした。
一体いつの時代の話なんだ？
長男・旭（妻夫木聡）は惣菜屋の店員・梓（蒼井優）とつきあっているが、
妊娠したことを告げられる。
しかし、実は夜はキャバクラで働いていることが弟の調べで分かり…
…って、何なんだ、今まで何度も見たようなこの展開は…
何で黙ってたんだ！って怒って、別れそうになって、でも彼女の真情を知って和解…って。
しかも、あのプロレスのリングに乱入ときたら…正視に耐えない恥ずかしさでした。
大体、テンション高く芝居がかった旭の口調からして、
そうやれって言われて妻夫木もやってる感たっぷりで、
これは役違いだなと思わずにはいられませんでした。
どちらかというと弟キャラなんですよね、妻夫木の本領は。
同じ蒼井優とペアだった映画「東京家族」の弟は良かったですからね。
今回は刑務所から出所した暁（瑛太）はからんでこなかったけど、
２人並んだら、瑛太の方が兄貴に見えてしまうのでは？と思ったくらいです。
看護師でしっかり者の長女・ひかり（満島ひかり）が
きょうだいの面倒を見てきた医師新藤（吉岡秀隆）との不倫がバレて…とか、
劇団をやっている三男・陽（柄本佑）が劇団員から反発されたりとか、
童貞を苦にしている四男・旦（野村周平）が小悪魔的な美少女（橋本愛）と出会い、
ホテルに連れ込まれ、酔って正体を失い、童貞をなくしたと思い込んだり…とか、
なんか、どのエピソードもカビくさいというか、どこかで見たな的なエピソードの
オンパレード。
キャストはみな実力者たちなのでちゃんと要求通り演じているだけに、
見ていて気の毒にすらなってきました。
…ずっとこんな感じなんですかね。
演出が杉田成道でない回は変わるんでしょうか？
様子を見てみます。
今回の評価は…キャストの熱演に免じて…