老いと向き合うわびしさ…「おやじの背中」第3回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回はある程度、年齢のいった人でないと伝わりづらい内容だったかもしれませんね。

今年79歳になった大ベテラン倉本聰の脚本は、老いを迎えたおやじの悲哀を描き出しました。





TBS 日曜21時

「おやじの背中」第3回


「なごり雪」


主演…西田敏行

脚本…倉本聰

演出…石橋冠




主演の西田は66歳、その西田とかつて「池中玄太110キロ」と組んだ

演出の石橋は78歳。




…と、テレビドラマの歴史と歩んできたような3人が作った今回のドラマ。





一代で金属加工の会社を立ち上げ守り続けてきた社長(西田敏行)は

耳が遠くなり始めて、息子や部下たちからは老人扱いされるようになってきている…





会社創立40周年のパーティーも自分の思い通りにはやってもらえない…と分かり、





失踪したふりをして自宅の床下に立てこもって心配させる…という展開。





私めもいつかはこんな感じになっていくのか…と思いつつも、

作り手がおやじって可愛そうだろう?という自己弁護的な匂いが強すぎて、

あまり感動するというほどのものではありませんでした。





ここまで2回は父親と娘にしぼっていたのと違い、

今回は息子や娘にその妻や夫、孫、部下、旧友といろんな人物が登場し、

贅沢なキャストで、このメンバーで連ドラが見たい…と思うぐらいのもったいなさでした。






倉本聰の脚本も脂っけが抜けたというか、枯れた感じがして

どうも物足りなさの残る出来でした。






とはいえ、昨今のドラマに比べれば高水準の出来ではあるんですが…。

大人の仕事ですからね。





今回の評価は…4