2週連続の話なんですから、30分も枠を拡大しないで、レギュラー枠でビシッと終わりにしてくれて良かったのに…と、
そんなことを思ってしまう最終回でした。
フジテレビ 月曜21時
「HERO」最終話
主演…木村拓哉
脚本…福田靖
演出…鈴木雅之
南雲(加藤虎ノ介)を裁判で担当することになった久利生(木村拓哉)は、南雲がそれ以前にも同様の事件を犯してきたと追起訴を要求します。
しかし、その中には南雲が容疑者に浮かび上がったにもかかわらず、別の人間が罪に問われ、服役中に病死する…ということもあったのです。
南雲が真犯人だとすれば、病死した犯人は冤罪だったということになるわけで、検察内部では権威の失墜につながると猛反対。
城西支部全体のピンチってわけで、他の案件などほったらかしで(笑)、全員一丸となって裁判に勝つよう頑張るって話だったわけです。
…で、キーとなったのは、その冤罪だったかもしれない最初の事件の担当検事だった
国分(井上順)。
その後検事をやめ、今ではひっそり暮らしている国分のもとに検事と事務官コンビが次々協力を求めに行っては拒まれます。
最後に行った宇野(濱田岳)と末次(小日向文世)が帰りしな、末次がキレて国分にぶつける「人としてね、どうか?って話なんですよ!」って言葉が、
オウム返しで、弁護側証人で法廷に立った国分が過去のあやまちを懺悔する時に口にして、傍聴席にいる末次が驚くっていうのが、洒落た作りでした。
以前の「HERO」の時は裁判員制度が無かったので、初めての裁判員への久利生のアピール。
久利生らしく正義について語って、その説得力には大抵の裁判員が感銘を受けちゃうなと思いました。
前回から持ち越しの特捜部の方も、久利生が疑問に思ったところが突破口で切り崩しに成功したようだし…
最終回は久利生アゲアゲ、キムタクアゲアゲ、って感じではありました。
最後になって「HERO」らしくなられてもな~とちょっと複雑な思いで見ていた私めです。
松たか子は絶対出ないとは思ってましたが、次席検事(角野卓造)にそっくりな娘でハリセン春菜が出ないかという期待もかないませんでした。
今回の評価は…
前作と比べるのはよそうと思っていましたが、どうしてもつい不満を書いてしまいました。
前作通りのメンバーも、新メンバーも、キャラクターにあった役を生き生きと演じていて、
検事と事務官コンビのコンビネーション
も絶妙でした。
脚本の福田靖もそちらを面白がって書いたふしがあり、久利生の正義みたいなものが薄まってしまったのは良かれ悪しかれでした。
とは言っても、十分楽しめるエンターテイメントになっていたとは思います。
続編もありそうですね。
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