恋愛のカオス状態…「ごめんね青春!」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今クールはさまざまなドラマで、昨今話題の「壁ドン」が登場してますが、




今回のこのドラマは出るわ出るわ、ラスト衝撃のえなり版壁ドンまで、4つの壁ドン乱発!





あれほどいがみ合っていた東高と三女の生徒、教師の誰も彼もが恋愛モードに急展開。今回はまさに恋愛のカオス状態でした。





TBS 日曜21時
「ごめんね青春!」第4話

主演…錦戸亮
脚本…宮藤官九郎
演出…金子文紀





今回面白かったな~と思ったら、演出が金子文紀だったんですね。






金子文紀といえば、「池袋ウエストゲートパーク」からクドカン作品に関わり、「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」「流星の絆」などの名作でチーフ演出を務めてきたディレクターです。






今回はチーフ演出の座を後輩に譲り、そのため第4話になって、やっと担当したわけです。






同じクドカンの脚本でも、演出によってこうも変わるかと思えるほど、ツボをおさえて随所で笑いに転化していく…それは鮮やかなものでした。





特に平助(錦戸亮)とりさ(満島ひかり)の電車の中での壁ドンのシーンとか、ラストの一平(えなりかずき)とドンマイ先生(坂井真紀)の壁ドンたとか、ハッタリをかませた見せ方は、






やはりアクの強いクドカンの脚本には、これくらいアクの強い演出でないと太刀打ちできないんだなと思わされました。






恋愛カオスではありませんが、今回は冒頭のりさの父親(平田満)のサトシ(永山絢斗)の店への乱入、暴れまくりシーンからして愉快でした。






我々世代には、平太役の風間杜夫と平田満、「蒲田行進曲」の銀チャンとヤスのコンビそろい踏みにニヤニヤさせられましたし、




サトシの事態を重く受け止めないいい加減さもイイ味を出していました。永山絢斗うまいものです。







更に今回強烈だったのは、酒を飲んでいないのに酒乱状態の吉井校長(斉藤由貴)の怪演。





さすが!斉藤由貴という凄まじさでした。





平助の授業シーンでの語りというパターンに、今回は対照的なりさの講義も見せるという変化球も洒落ていました。





それぞれの恋が今後どう展開していくのかクドカンの筆さばきに期待したいと思います。





今回の評価は…4