戦国の世の恋と友情…「信長協奏曲」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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第10話と最終回をまとめて見ました。
初めからこのあと映画があるのは知ってましたから、ドラマではどこまでどう描くのかと思ってましたが、





落としどころとしては、まあこうなるかなという感じでした。






フジテレビ 月曜21時
「信長協奏曲」第10話(12/15)最終回(12/22)


主演…小栗旬
脚本…岡田道尚、宇山佳佑
演出…林徹(10)、松山博昭(終)





このドラマは、歴史好き、とりわけ子供の頃から戦国時代大好きな私めとしては、






目をつむらないといけないところが沢山あって、以前も記事に書きましたが、






特に実際の歴史の時間軸のままに描かれておらず、タイムスリップして20年以上経っているのに、







いつまでもサブロー信長(小栗旬)は青臭くピュアなままだし、






妻の帰蝶(柴咲コウ)との関係も初々しいまま、家臣とも信長チーム的な部活のようなノリのままで、






もうタイムスリップして20年以上経ち、信長も40代なんだからそんなわけないだろうとは思いつつも、







これはあくまでもファンタジーとして見なくてはいけないと肝に銘じて見ることにしてきたのです。






そういう意味では、第10話と最終回で描かれた戦国の世では、現代では普通に出来る恋も友情もままならないというのは、






それはそれとして見れば心打たれるものでした。






侍女のゆき(夏帆)にも「デート」をさせてあげようという信長夫婦の粋なはからいで利家(藤ヶ谷太輔)とデートをし、






淡い恋が芽生え、利家はゆきに人並みな女性の暮らしをさせたいと言うのですが、






ゆきが間者だった朝倉家から送り込まれた刺客から信長を守るため、身を呈して刺されてしまいます。






夏帆の健気さ、藤ヶ谷のまっすぐさで第10話では心ひかれるエピソードでした。






恋という意味では、恒興(向井理)同様、サブローがニセモノと気づいた帰蝶が、それでもサブローを励まし、





別れを覚悟するあたりも、素直ではないけど情のあつい帰蝶を柴咲コウが好演していて、こちらも切ないいいシーンでした。





あとは引き裂かれてしまう長政(高橋一生)とお市(水原希子)の別れのシーン。戦国時代でなければ仲良く暮らしていけただろう2人、回想での笑顔を見るにつけ、こちらも心に迫るシーンでした。







そして最終回の極めつけはサブロー信長と長政の別れ。こちらも戦国時代でなければ友情を温めていけたものを、






高橋一生の凛とした佇まいの演技が、引き締まった素晴らしいシーンにしました。






それを受けて介錯する小栗旬の長政くんのこと忘れないよ…にはやられました。







終盤にきて小栗旬のサブロー信長と光秀信長の演じ分けは磨きがかかり、





帰蝶とサブローの関係に嫉妬し、どす黒い感情が芽生える光秀信長の冷酷な表情は、
これまで以上の迫力でした。






小栗旬のキャラクター作りの上手さ、演技の幅がわかる役だったと思います。





あと、裏で暗躍する秀吉役の山田孝之の、一瞬で画面に緊張感を与える凄みは、その実力を見せつけるものでした。





第10話、最終回共に評価は…4






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