最後まで前向きなままで…「ママとパパが生きる理由。」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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こういった類のドラマはどうしてもお涙ちょうだいになりがちで、それをいかに抑制しつつ、視聴者に感動を与えるかに作り手のセンスが問われるわけですが…






このドラマの場合、脚本にも演出にもそのセンスが感じられ、最後まで丁寧にかつ心をこめて作っているのがよく伝わる良作でした。







TBS 木曜21時

「ママとパパが生きる理由。」最終回


主演…吹石一恵

脚本…龍居由佳里

演出…都築淳一





明らかにヒロインの死というのがラストになるわけで、それをどう描くかが気になっていたのですが、最終回はこのドラマらしく、あくまで前向きに陰にこもることなく終わりました。






抗がん剤治療で髪が抜け、夫婦して帽子をかぶっている柊子(吹石一恵)と賢一(青木崇高)。

子どもたちと接する時も今まで通り明るく振舞ってはいるのですが…






長女の亜衣(渡邉このみ)は学校で友だちにお前の親はがんで死ぬんだろうと言われてしまい、学校へ行けなくなってしまうのです。






そんな亜衣が再び勇気を出して学校へ行き、運動会で頑張って走るというのがメインのエピソードで、最後はあっけなく柊子が亡くなったあとの暮らしぶりになってしまいました。







あと1話くらいあってもよかったのでは?と思える駆け足感は否めませんでしたが、つらいシーンを見せずに終わらせるスタッフに節度を感じもしました。






吹石、青木両者の減量した上での演技に、役と真摯に向き合う覚悟も感じられましたし、実話で既に2人とも亡くなっている重みが痛切で、それでも笑って前を向こうとする笑顔の素晴らしさに打たれました。






今回の評価は…4