今年放送されたドラマの最高視聴率を取った最終回、
そんなに取るほど大感動ではなかったものの、十分見応えのある回ではありました。
テレビ朝日 木曜21時
「ドクターX~外科医・大門未知子~」最終回
主演…米倉涼子
脚本…中園ミホ
演出…田村直己
実は大門(米倉涼子)を厳しく指導した恩師であった神原(岸部一徳)は、手術しても無駄な病状と分かっていて、
大門から身を隠し、ホスピスで死ぬ覚悟をしているのでした。
自分のギャラをネコバパしていると疑っていた大門は、その金を大門の病院を作る資金にと貯め込んでいたことを知り、
何とか神原を助けたさに、天堂(北大路欣也)の思惑も無視し、病院に戻り容態悪化した神原を手術します。
さすがの大門もてこずる難手術でしたが、何とか成功し助けます。
大門を利用することができなかった天堂は、政治家に利用されるだけされて自分が解任され、一外科医に戻ります。
高邁な理想より目の前の患者を助けたい一心を貫くという、フリーランスの信念に打たれる天堂を、
無言の演技で見せる北大路欣也の演技に圧倒されました。
岸部一徳にしろ、遠藤憲一にしろ、高畑淳子にしろ、演技巧者が力を見せつけてくれた最終回でした。
自分自身を手術してもらいたさに弟子たちより大門を望む浅ましさを、ユーモラスに演じる蛭間役の西田敏行も、さすがの演技で最終回にふくらみを持たせていました。
貯め込んだ金で宇宙旅行へ行ってしまうというオチは、ちょっとどうかなとは思いましたが、
また続編をやりたいスタッフの意志のあらわれでしょうね。
さて、続編はあるんでしょうか?
米倉涼子は大門という役を完全に自分のものにしていて、抜群の安定感でした。
今回の評価は…
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