西島秀俊演じる主人公の一雄は会社にリストラされ、妻(井川遥)には家を出て行かれ、息子は引きこもりで家庭内暴力をされ…
と、まさにどん底の状態。
地元のヒーロー的な存在で、一代で会社を築いた父の忠雄(香川照之)が、家庭をないがしろにしたのに反発し、自分は平凡でも幸せな家庭を築こうとしたのに…ということなんですが…
TBS 日曜21時
「流星ワゴン」第1話
主演…西島秀俊
脚本…八津弘幸
演出…福澤克雄
容姿端麗で年齢より若く見え、ストイックで隙がない西島秀俊のイメージが邪魔をして、一雄の置かれたみじめさが伝わりづらい…というのが一番のネックでした。
西島なりに気合いの入った演技をしているのは分かるんですが、
もっと凡庸さというか、さえない感じがないと、この役にはふさわしくないように感じてしまいました。
また、タイムスリップしてきた一雄と同じ年の時の父・忠雄を演じる香川照之が強烈に個性的な演技だけに、食われてしまって、
「MOZU」の時とは違って、香川照之に押しきられて見えてしまうのも残念でした。
まぁ香川照之がスゴすぎるんですけどね。
あと、これは私めが勝手に勘違いしていたからなんですが、「バックトゥーザフューチャー」のように息子が過去にタイムスリップして、若い頃の父に会う話と思っていたら、
そうではなくて、父もタイムスリップしてきて、一雄もタイムスリップして…というちょっと複雑な状況なんですね…
それを映像にすると、あまりに非現実的設定が気になってしまい、入り込めない部分がありました。
これが映画や舞台なら気にならないんでしょうが…
というわけで素直に感動できない部分がありはしたものの、丁寧に作られていて、今後どう展開するかも読めず、期待はしたい作品です。
香川照之の忠さんを見るだけでも価値あるドラマでしょう。
今回の評価は…
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