前回で男に媚びを売って生きる道を選んだ川奈(高畑充希)の痛々しさは十分分かったのに、
今回更にだめ押しするように、追い込まれていく川奈が描かれました。
フジテレビ 木曜22時
「問題のあるレストラン」第5話
主演…真木よう子
脚本…坂元裕二
演出…並木道子
同じ店で働く池辺(川口覚)に一方的に好かれ、彼氏ヅラをされ、拒否できないままでいる川奈。
図にのって池辺の行為はエスカレートしていき、自撮りを送ってきたり、実家に電話したり、川奈の住む部屋の前で待っていたり…
川口覚というまだ無名の役者さん、あまり知らない顔だけにやけに不気味で、秘めた狂気を感じさせます。
(蜷川幸雄の舞台に出ている人らしいですが…)
部屋に帰れない川奈は店に戻って、まだいる門司(東出昌大)をカラオケに誘って断られたり、
ばったり会ったたま子(真木よう子)に誘われ、みんなが住む部屋に行くものの、
自分の弱みを見せられず、たま子の癒やしの言葉にも反発し、自分の考え方をまくし立てて出て行ってしまいます。
この川奈の長ゼリフ、いかにも坂元裕二的なエッジのきいた言葉の連発で、
何もそこまで言わせなくても…とちょっとあざとすぎて、引きました。
高畑充希入魂の演技ではありましたが…。
そして、公園に電飾を張り巡らしての池辺
の告白に、ついに川奈も拒否。
案の定、プッツンした池辺にぶん殴られてしまいます。
なんともイヤな気分にさせられる展開でした。
川奈が仲間に入るきっかけとはいえ…。
レストラン自体の方は、何をやっても門司の対抗心で妨害され、
それでも子供連れの夫婦が何組も来店し、わずかながら儲かるのでした。
ご都合主義の強引な展開に鼻白むものはありましたが、
ラスト近くのハイジ(安田顕)のお客さんへの挨拶にはじ~んとしてしまいました。
(……単純)
せっかくイヤな気持ちを取り戻したのに、ラストに今度は新田(二階堂ふみ)がひどいめに…
結局、イヤな気持ちで見終わりました。
今回の評価は…
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