金の虜になった者は…「銭の戦争」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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意味深な終わり方でしたね。
なるほど、結局赤松(渡部篤郎)が悪魔のささやきのように言った予言どおりに富生(草なぎ剛)がなってしまった…ってことなんでしょうか。





カネの持つ魔力に負けたという皮肉な結末に驚かされました。
富生の場合、自ら望んでその道に進んで行ったのかもしれませんがね。





フジテレビ 火曜22時
「銭の戦争」最終回

主演…草なぎ剛
脚本…後藤法子
演出…三宅喜重





ヤクザに未央(大島優子)を拉致させ、彼女を返して欲しければ、奪った20億を返せと富生に迫る赤松。




未央を返してくれるなら…と承諾する富生は20億もの大金をいかに返すのか?そこが
今回の見どころで…





赤松に気づかれないように、これまで隠していた隠し部屋に戻しておき、国税局にリーク。





マルサが乗り込んできたら隠し部屋のそばから発煙する仕掛けにし、慌てて赤松が見に行くとそこに金があり、






更に警察も乗り込んできて、不正を暴くデータも渡し、金は没収、赤松は逮捕となるのでした。





今回圧巻の見どころはこの後で…
連行されていく前の赤松が、お前も俺と同類だから、一度金の魔力にとりつかれた者はそこから逃れられない…
と悪魔的にささやくシーン。






赤松も親の借金で幼い時から貧困に苦しみ、それだからこそ金に執着するようになったようで、






同じ苦しみを味わい、そしてカネを稼ぐ才覚のある富生へのシンパシー、それを渡部篤郎が実にニュアンス豊かに演じていました。






今回のドラマは、草なぎ剛の演技自体悪くはありませんでしたが、共演者に恵まれましたね。





特に渡部篤郎と木村文乃とのシーンは、相乗効果となる組み合わせで、数々の見ごたえあるシーンを生みました。





脚本に粗いところがありはしましたが、キャストの演技でカバーし、見ごたえある作品に仕上げたと思います。






草なぎ剛にはいつかぜひ根っからの悪人を演じて欲しいです。






今回の評価は…4





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