ハードで渋い内容ながら…「64」第1.2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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映画にもなりましたが2005年にNHKで2話連続で放送した佐藤浩市主演の「クライマーズ・ハイ」は、ご覧になってない方にはぜひDVDで見ていただきたい傑作ドラマです。






「クライマーズ・ハイ」の原作者でもある横山秀夫が2012年に発表した長編小説がこの「64」

いつか映像化されるだろうなと思ってはいましたが、





「クライマーズ・ハイ」と同じNHKで、脚本・演出も変わらずやるということで期待していた作品です。

(ちなみに映画化もされ来年公開で、そちらは佐藤浩市主演だそうです)






NHK 土曜22時

「64」


主演…ピエール瀧

脚本…大森寿美男

演出…井上剛





原作を読んでからだいぶ経っているのでうろ覚えのところもあり、どうなるのか?と結構新鮮な気持ちで見ることができているこのドラマ。







原作を読んでいない方には、不親切なのではと思うような部分も見受けられたり、ボソボソしゃべりが聞こえづらかったりという難点はあるものの、







原作の良さを生かし、キャストも実力者ぞろいで、ヤワな民放のドラマはクソくらえ!と言わんばかりのハードかつ渋い作りになっていて、私めには大いに満足の作品になっています。






NHKには視聴率など気にせず、こういう骨太な作品をやはり作って欲しいと痛感しました。







主演のピエール瀧は「凶悪」など映画ではその演技力の高さを示していますが、ドラマの主演は意外なキャスティングで、






とはいえ、元刑事で今は広報官でいろんな板ばさみになる男の苦悩を寡黙に演じ、抜擢にこたえた好演をしています。






警察を舞台に記者クラブの記者たちとの駆け引き(原作者の横山秀夫は元新聞記者なので、実体験をもとにしているのか非常にリアル)やら、





キャリアの警務部長(平岳大…憎々しくて好演)の無理強いやら、被害遺族(段田安則)の説得やら、過去の誘拐事件を担当した仲間たちへの聞き込みやら…と、






さまざまな思惑がうごめく中で四苦八苦する姿が丁寧かつ辛口に描かれ、引き込まれていきます。






こういった辛口なドラマがお好きな方はぜひご覧いただきたいと思います。

言っておきますが万人受けする作品ではありませんので悪しからず。







第1話、第2話ともに…4