今回もバランスよく、しっかりできた回でしたね。
脚本がいいと安心して見ていられます。
テレビ朝日 木曜21時
「アイムホーム」第3話
主演…木村拓哉
脚本…林宏司
演出…田村直己
今回の鍵は元妻・香(水野美紀)の実家にある亡き義父(寺田農)愛用のワインセラーの鍵でした。
ここ5年くらいの記憶がない久(木村拓哉)は義父の七回忌の法事に呼ばれてもないのに出て顰蹙を買います。
元妻の実家は資産家で久の会社の重役だった義父の娘と結婚したのですが、資産と出世目当てで結婚し、あげくに離婚したので、ひどい男だと嫌われていたのです。
しかし、義父は会社内では敵の多い久は実は誰よりも努力家なのを知っていて、ワイン好きのため、お気に入りのワインを一緒に飲むのを楽しみにしていたのでした。
ワインセラーを開けて出てきたノートに、その時飲んだワインのラベルが貼られていて、久についての思いが書かれているのを読んで、
ハラハラと涙を流すシーンには胸を打たれました。個人的なことですが、私めの義父は結婚して半年余りで亡くなってしまったので、あまり一緒に酒を飲むことができなかったのです。
初めて妻の実家に挨拶に行った時に、嬉しそうにビールを注いでくれたのを思い出します。
寺田農が慈愛に満ちたいい表情をしてましたね。
息子の運動会に出るために、テレビ出演の本番間際に急な代役たてて出て来てしまうのが、強引なご都合主義だったり、
元妻との娘を抱き寄せるのが、ちょっとキムタクしすぎていたり、気になるところはありましたが、
義父のエピソードが良かったので、帳消しにしたいと思います。
今回の評価は…