回を追って高まっていく…「ヤメゴク」6*7*8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマも昨夜放送までの3話分まとめての記事になります。ご容赦ください。





TBS  金曜22時
「ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~」第6、7、8話

主演…大島優子
脚本…櫻井武晴
演出…加藤新(6)、坪井敏雄(7)、白石達也(8)




いっぺんに3話まとめて書くのもどうかと思うほど、それぞれの回、見ごたえはありました。





第6話は麦秋(大島優子)を幼い頃から知る町のお巡りさんの岩井田(金田明夫)が登場。





善良でお節介なこのお巡りさんが元ヤクザの小牧(山本浩司)を何とか働くか、生活保護を受けさせようとするかなのに、





小牧は性根から腐ってるクズと見抜いた麦秋はことごとく裏から手を回して妨害。





遂には刑務所に戻りたい小牧に岩井田は刺されてしまう…という事態に。





麦秋は自分が甘かったと反省…というシビアな回。何もそこまで…と麦秋に共感できないのが、真実が分かってややホッとする展開。





しかし、麦秋のヤクザへの憎しみにはちょっと辟易としないでもない回。
金田明夫の誠実な演技が光ってました。





続く第7話は橘(遠藤憲一)の片腕の水田(金すんら)が橘に内緒で麦秋の家族の勤務先に嫌がらせをするという展開。





この6話から8話にかけては、娘である麦秋に影響されてか、警察に協力的になる橘に戸惑い、麦秋に怒りを抱き、橘にも背いていく水田の心理の変化が面白かった。






演じる金すんらはこれがドラマ初出演。劇団四季にいた人のようです。独特の存在感が光ってますね。その片腕を演じる戸次重幸も不気味でいい感じですし…。





7話で明かされた父親がヤクザだからと警察内で麦秋が受けた仕打ちは凄まじかったですね。





あんなことされたら、そりゃ歪むわな…とは思いました。





3話で一番見ごたえがあったのは第8話。
橘が刑務所にいる息子の麦蒔を早く釈放させたいあまりに、あの手この手を使うという回。





そこに娘が薬物に手を出しているのをつかまれ巻き込まれる人権派弁護士(紫吹淳)や、水田の思惑やらがからみ、






親分子分の親子も含め、さまざまな親子の愛憎に話が集約しているのが良かった。





このドラマでは出色の脚本でした。
橘が弁護士に子どものためなら悪にもなれ…とそそのかすくだりなどは、遠藤憲一が迫力の演技で、遠藤憲一の真骨頂が見られました。





大島優子も果敢に役に取り組む姿勢には頭が下がる思いで、気迫みなぎる力演です。





熱い三ヶ島(北村一輝)とどこか飄々ととぼけた佐野(勝地涼)とのコンビネーションもいいバランスになっています。





第6、7、8話ともに評価は…4