新人コンシェルジュのヒロイン塔子(西内まりや)を中心に宿泊客が起こすトラブルにどう対処するかを描く、ホテルに勤めるプロフェッショナルたちの群像劇。
…なわけですが、どうもエピソードを盛り込みすぎで、もっと時間をかけて丁寧に描いていいのに、
雑な展開が目立ちリアリティーに欠けているのが残念です。
TBS 火曜22時
「ホテルコンシェルジュ」第2話
主演…西内まりや
脚本…松田裕子、中川千英子
演出…植田尚
スキッパーといって、現金払いだと言いながらデポジットを払わず、散々高い飲み食いなどした挙げ句に、チェックアウトせずに逃げてしまうという犯罪があるそうです。
なるほどホテルにしてみれば痛い被害ですよね。スキッパーかどうかを見破るのは難しいですし、
どう逃げられないようにするかは、大きいホテルほど悩ましい問題です。
なかなか面白いテーマを持ってきたな…と感心したのですが、
いかにも怪しげだけど、どうせ違うんだろう…という男はやっぱり違って…
そう見えないけど怪しい方の男(中村靖日)がやっぱりそうで…というバレバレな展開にも萎えましたし…
余命わずかなのを隠しロングステイする未亡人(市毛良枝)との交流でスキッパーが改心して自首すると去るのも、何だかウソくさくにしか見えませんでした。
あれもこれもと詰め込むために1つ1つが薄っぺらになってしまうんですね。
せっかくホテルで働くさまざまな職務の人が出てくるのですから、彼らのプロフェッショナルぶりが見たいのに、
どうもバタバタするヒロインばかり目立っていて、群像劇になってないです。
それにしてもコンシェルジュはあんなにロビーから離れてばかりでいいもんなんですかね。そこも気になります。
ストーリーを面白くするために現実的でないことも盛り込まないと…ってことなんでしょうが、あまりに現実味がないとシラケてしまいます。
脚本がしっかりして欲しいですね。
今回の評価は…