寅さんのようなひろし…「ど根性ガエル」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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ひろし(松山ケンイチ)がゴリラパンの販売カーを乗り逃げし、田舎町でゴリラパンを売るシーンを見て、





あ~なるほど!と気づきました。
ひろしって「男はつらいよ」の寅さんみたいな存在なんだな…と。





今回はダメ人間だけど、周りから愛されるひろしの良さがよく分かる回になっていました。




日本テレビ  土曜21時
「ど根性ガエル」第2話

主演…松山ケンイチ
脚本…岡田惠和
演出…菅原伸太郎



30歳にもなってまともに働かず、家でゴロゴロしているひろし。




そんなひろしを何とかしたい母ちゃん(薬師丸ひろ子)とピョン吉(声=満島ひかり)。
冒頭の朝食シーンからしてそんな二人の思いが伝わり、




それが分からないひろしは売り言葉に買い言葉で、朝メシも食べず家を飛び出してしまいます。





このあたりも強がって出ていくあたりが寅さんなんですよね。





…で、そんな家出したひろしを五郎(勝地涼)
や京子(前田敦子)、ゴリライモ(新井浩文) もそれぞれ心配してくれて…





迷惑や面倒をかけているのに、やっぱりひろしは愛すべき男なんだな…というのがよくわかりました。





そんなひろしにいまだに勝ててないとつぶやくゴリライモの呟きとか、その一言でゴリライモに共感がわいたり、




ひろしばかりでなく、登場する人物一人一人が愛すべき人物になっているのがこのドラマの良さですね。






こんな人間関係っていいな~と思えるファンタジーですよね、ある種の。
見ていて懐かしくも癒されるものがあります。




切ないのはピョン吉の命が残り短くなっていることで、今回のエンディングのピョン吉が消えたTシャツを着るひろしの姿にはハッとしました。





ひろしがどこまで成長できるのか?切ないラストになりそうで、そんな哀愁も帯びているところが、このドラマを奥深いものにしてます。





「怪物くん」や「泣くな、はらちゃん」に並ぶ秀作になりそうです。






今回の評価は…4