話が出来すぎで…「ナポレオンの村」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回の唐沢寿明演じる浅井という役は、こういう役こそ唐沢にふさわしいはまり役で、唐沢本来の良さが出ていると思います。




TBS  日曜21時
「ナポレオンの村」第1話

主演…唐沢寿明
脚本…仁志光佑
演出…岡本伸吾





今クールは、この愚痴を言っていることが多いんですが、





このドラマも脚本家の力量の欠如が、作品の質を低めてしまっています。






もっと面白くなるはずだし、もっと感動的にもなるはずなのに…




せっかくの題材を面白くしきれていない…
感動に持ち込みきれていない…
それはひとえに脚本がイマイチだからです。





まず初回で気になったのは、急にやってきた浅井に村の人々があまりに簡単に協力してしまうところ。






唐沢寿明の口八丁手八丁なパワフルさが、快活な演技によって強調はされましたが、






これまで保守的だった村民がそんなに簡単に足並みそろえて協力するでしょうか?





足を引っ張ったり、非協力的な人がいないとウソくさく絵空事になってしまいます。





そのため、妨害して浅井の足を引っ張るのは、廃村をもくろむ市長(沢村一樹)とその腰巾着の課長(ムロツヨシ)になってしまって、





悪い市長と戦う浅井の話みたいになるようなのです。
こうなると昔の青春学園ドラマみたいなもので、そんな単純な構図にしていいのかなとそれが気になりました。




沢村一樹のブラックな市長は、沢村らしいしたたかさが出ていて悪くはないし、ムロツヨシの腰巾着ぶりもいいんですが、





毎回このパターンの繰り返しでは、ちょっとな~と思ってしまいます。




村の長老(イッセー尾形)などは手ごわい相手になりそうだったのに、あっさり協力的になって拍子抜けしました。




ランタンがびしょ濡れになって乾かして間に合うというのもできすぎな話で、綺麗でしたが感動には至りませんでした。





もうちょっとどうにかしてくれれば良い作品になると思うんですがね。もったいないです。





今回の評価は…3