初回の視聴率が出て月9史上初の1ケタスタートと騒ぎになっている作品。
フジテレビの他の連ドラは今クールみな1ケタで 、これだけはと期待したのに、大打撃でした…。
私めもヒット予想では甘めの予想をしてしまい恥じ入るばかり…。
視聴率がそうだったから書くのではありませんが、どうもドキドキもワクワクもしない初回でした。
フジテレビ 月曜21時
「恋仲」第1話
主演…福士蒼汰
脚本…桑村さや香
演出…金井紘
初回はメイン3人の高校時代に何があったかが重点的に描かれたわけですが、
幼なじみが思春期で相手に異性を感じ、恋心に気づくという…これまでどれだけドラマや映画や漫画であったんだパターンのお話。
あっちこっちで見たようなシチュエーションのオンパレードなわけで、
そんなベタな恋愛ドラマでハッとさせるのは、わ~まだこんなパターンがあったんだ
と驚かせるシチュエーションやセリフなわけで、
そんなシーンがありそうで最後までなかったのは、脚本家の力量の無さですね。
雰囲気だけで何とかなるだろう的なキャスト任せな感じがしました。
しかし、問題は主演の福士蒼汰にもヒロインの本田翼にも、役になりきって視聴者を魅了する力がまだ無いこと。
つまり、福士蒼汰は福士蒼汰でしかなく、本田翼は本田翼でしかない。
なので脚本や演出でガチッと固めてキャラクターを作ってあげないといけない。
「スターマン」や「きょう会社休みます。」では福士蒼汰にちゃんとそれをやっていたんです。
本田翼という人を私めは好きでも嫌いでもありませんが、あまりにナチュラルに私は本田翼です!って演技なので、
本田翼を嫌いな人はとても見ていられないドラマだなと思わずにはいられませんでした。
福士ファン、本田ファンのためのドラマとフジテレビが割りきっているなら、仕方のないことですが…。
大人になってからのデリケートな心理のあやをどこまで福士蒼汰と本田翼が演じられるのか?
不安を感じずにはいられないスタートでした。
二人より興味深いのは、あかり(本田翼)が葵(福士蒼汰)に残したメッセージを握りつぶし、その後、あかりと交際するようになった翔太を野村周平がどう演じるか…
ちょっと歪んだ感情をいかにうまく演じるかに期待したいと思います。
ある意味おいしい役です。
しかし、今クールは脚本家への不満ばかり書いている気がしますね。
今回の評価は…