話が大げさすぎて萎える…「ホテルコンシェルジュ」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、もう少しどうにかなりませんかね。





ホテルを舞台に面白いものにしよう、しようとするあまり、それが現実離れしすぎて、シラケてしまう。





派手に派手にとするあまりに、人間の描き方が薄まってしまう…毎回その繰り返しのような気がします。




TBS  火曜22時
「ホテルコンシェルジュ」第3話

主演…西内まりや
脚本…李正姫
演出…今井和久




歌舞伎の名門の御曹司惣太郎(大東駿介)がごひいきの奥様方を相手のお茶会を開くためにホテルにやってきます。





歌舞伎の御曹司ってそんなにエラいのか的なワガママの言い放題。無理なリクエストも平気でしてきます。





おまけにファンのオパさま方も口うるさい人ばかり。確かに歌舞伎の世界にはいろいろ部外者には分からない約束事とか多いですからね。





桔梗をプレゼントしたら、ライバル役者の家紋だから怒られるって、そりゃ分からないでしょう、普通。





そんな面倒な客への対応なら、新人の塔子(西内まりや)でなくベテランコンシェルジュの珠久里(尾美としのり)が担当すればいいのに…と、単純に思うわけですが、それではドラマにならないので、






塔子の成長を描くためにもそれはいいとして、






そんなワガママな御曹司にも父親と比較され、自分の芸が評価されない葛藤といった、その人なればこその悩みはあるわけで、




それを丁寧に見せてくれればいいのに、もう1つの両親が事故で死んだ少女とその祖母のエピソードと無理やりからませたので、ぼやけてしまったのです。




歌舞伎役者のエピソードに比べて、こちらの少女と祖母のエピソードは泊まる経緯からしてリアリティーがなく、





少女はなぜかホテルの裏側に平気で出没するし、いくら亡くなった母親が生前踊った映像を繰り返し見たからといって「娘道成寺」を踊れるわけはなく、





あまりのウソくささに萎える一方でした。
いい話にムリに持っていこうとする意図が見え見えすぎるのです。





しかも、少女役の子役さんがまた今どき珍しい不自然な子役演技で、ゲンナリでした。





大東駿介はせっかく歌舞伎の御曹司っぽさを上手く演じていたのに、あんな女形のメイクをさせられたらいきなりウソくさくなってしまい気の毒でした。






祖母役の草村礼子も私めの好きな役者さんですが、こんな茶番めいたもので娘を偲べ…って、そりゃ酷というものです。





ホテルの各職場の人たちに、その本来の役割でプロフェッショナルぶりを見せて欲しいのに、あれでは文化祭の準備をする学生です。




う~~ん、どうにかなりませんかね、ホントに。





今回の評価は…3