過剰な演出で台無しに…「民王」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回演出の木村ひさしは堤幸彦と「TRICK」シリーズを演出していた人なので、堤幸彦の影響を強く受けているんです。




中居正広の「ATARU」でも、そんなきらいがありましたが、画面のいろんなところに小ネタを散りばめたり、短いカットを重ねたり…堤幸彦のように遊びたがるんです。





このドラマては第1話、第2話が木村の担当でしたが、そちらでは抑えめだったのに、今回は作品の評価が良いのに気を良くしてか、




余計な遊びを随所にし始め、脚本自体はこれまでよりコミカルさを抑えた回だったので、演出が浮いていました。




テレビ朝日  金曜23時15分
「民王」第5話

主演…遠藤憲一、菅田将暉
脚本…西荻弓絵
演出…木村ひさし




例えば、狩屋(金田明夫)と貝原(高橋一生)が居酒屋で飲んでいると、横に吉田類っぽい人がいて、二人がチラチラ見て気にしたりとか…





そんな遊びはこのドラマには必要ありません。それなら狩屋と貝原のやりとりで笑わせて欲しい。





また、武藤邸での武藤親子と狩屋、貝原4人のやりとりとかは、不必要なまでに細かくカットバックをして、目が痛くなるほどで、話している内容が頭に入らなくて困りました。





「TRICK」の遊びは私めは決して嫌いではありませんが、それをこの作品には持ち込まないでほしかった。





スキンヘッドの新田(山内圭哉)にカツラをかぶらせるのとか、全く笑えませんでした。





演出が作品を台無しにしては本末転倒ですよね。






泰山=翔(遠藤憲一)と翔=泰山(菅田将暉)の親子関係を改めてじっくり見せる回だったので、惜しかったです。




エリカ=蔵本(知英)のオヤジっぽさをちらつかせる演技、頑張ってやってますが、





どうも演技がこなれてなくて、見ていてこちらが照れくさくなります。
高度な演技力を必要とされる役であることが改めて今回分かりました。





今回の評価は…3