楓(榮倉奈々)と結婚式を挙げ、河村家の婿になった育生(向井理)。
彼があえて遺産相続でもめるに違いない河村家に入った本当の目的は何なのか?
そこがこのドラマの隠し味なわけですが…
今回はすんなり婿に入った育生のことが怪しまれる回でした。
テレビ朝日 木曜21時
「遺産争族」第2話
主演…向井理
脚本…井上由美子
演出…常廣丈太
育生が婿に入ったのは遺産目当てだとか、医師としての開業資金目当てだとか、勘ぐって敵意をむき出しにする河村家の人々。
楓以外で育生に味方してくれるのは、娘たちより孫夫婦に遺産を渡したい龍太郎(伊東四朗)ぐらい。
その龍太郎も弁護士(真飛聖)に育生は信用に足りるか探った方がいいとアドバイスされ、育生にトラップをかけ試します。
初回の記事にも書きましたが、このドラマの一筋縄ではいかないところは、主人公の育生が受け身で遺産争いに巻き込まれるだけでなく、ある強い意志をもって婿入りしているらしきところ。
向井理が単なる好青年ではなく、腹に一物ありげに演じているからこそ面白いのです。
今回もクライマックスで金目当てだろうと糾弾され、逆に金の亡者の一族を罵倒するシーンは、育生の手ごわさを見せつけ予想外に面白いシーンでした。
育生を取り巻く人物たちも、芸達者たちが生き生きと演じているので安心して見ていられます。
気楽にニヤニヤしながら浅ましい人間喜劇を楽しむドラマです。
今後の育生と一族のせめぎあいが気になります。
今回の評価は…