現代のヤカラに物申す半平太…「サムライせんせい」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

初回はあまりピンと来ませんでしたが、今回はこのドラマがどういうところを描こうとしているかが明確になり、初回からこうだったら良かったのにと思わせる回でした。






テレビ朝日 23時15分

「サムライせんせい」 第2話


主演…錦戸亮

脚本…黒岩勉

演出…片山修





私めはこのドラマは幕末の志士が現代にタイムスリップしたことによって起きるチグハグやドタバタを見せるコメディだろうと思い、初回を見てコメディとしての振り切れなさに不満を覚えたのですが、







どうやら、スタッフがめざしているのはそういうドタバタコメディではないらしい…ということに今回見て気付きました。

どうも私めは的外れな批判をしてしまったようです。






「JINー仁」ほどではないにせよ、もっと真面目にタイムスリップをとらえていて、幕末の熱き志を持つ半平太(錦戸亮)が現代人に触れながら、共感したり、嘆いたり、怒りを覚えたり…することで現代では当たり前になっていることをもう一度見つめ直そうという意図があるようです。







例えば、前回から続いての子どもたちを人質にとった殺人逃亡犯との対決で、犯人の若者が派遣労働者で会社への不満から犯行に及んだと聞いたら、







半平太は自分の時代でも、自らは藩の上層部のやり方が我慢ならず、上司の吉田東洋を殺してしまったので、お前のことも理解できると…いきなり共感してしまったりするのです。







しかし、この男はそんな高い志を持っているわけではなく、ただ現状に不満でムカついたから殺しただけ…という昨今よくある理由にすぎず、






幻滅した半平太は棒切れでいともたやすく男を倒したのでした。

錦戸亮の身のこなし、なかなかサマになっていましたね。






いかにサムライをリアリティを持たせて演じるかがこのドラマのポイントで、そこを努力して演じていると感心して見ています。

重心を落として手を振らずに走る姿が私めのツボです。







もう1つ今回面白かったのは、晴香(比嘉愛未)にとかくセクハラをする小見山(梶原善)をこらしめたシーン。

ここでも身分の違いで下の身分のオナゴを思い通りにしようとするヤカラは許さん!と自分の時代に置き換えて怒るのが面白いと思いました。この線を進めたらこのドラマはもっと面白くなるでしょう。







前回、それが何かが分からず匂いまでかいでしまった「ブラ」という物が、乳あてと知って晴香に謝るシーンもやたらと「ブラ」を連発して、ここは面白かったです。







「るろうに剣心」でも見事な立ち回りの身のこなしを見せた神木隆之介が、今回半平太とちょっと立ち回りを見せたのも見どころでした。







この龍馬と半平太でどんなことを今後やっていくのか楽しみです。







今後への期待をこめて今回の評価は…4