ボンドを飲んでいた女の子…「おかしの家」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前回も人生というものをしみじみと考えさせられる秀作でしたが、今回も人の幸せというものを考えさせられる作品でした。






晩秋の夜見てしみじみとするのに良い作品です。





TBS  水曜23時55分
「おかしの家」第3話

主演…オダギリジョー
脚本・演出…石井裕也




今回は前回の武田という幼なじみの話と合わせ鏡のような話でした。





清美ちゃんという授業中にボンドを飲んでいたくらいしか記憶にない女の子。






そういう影の薄い子っていますよね。
いじめられていても見て見ぬふりをされてしまうような子。





そして記憶からも消え失せて、そんな子いたかなと忘れてしまうような子。





礼子(尾野真千子)が旧友たちから聞いてきた話では、本人たちにはからかってたぐらいしか自覚がなくても、




太郎(オダギリジョー)と三枝(勝地涼)が率先していじめていたそうで、礼子はそれを見て見ぬふりをしていたのでした。







清美は両親から厳しくされすぎて心を病んでいたからボンドを飲んでいたようで、





その後中学、高校でもいじめられ自殺未遂もしたらしい清美。






幸せになっていたらいいけどな~と願う太郎や三枝。





清美は愛する夫と子供に恵まれながら白血病になり、死んでしまいます。






短い人生でも最後には幸せをつかめていたんではないか…というのがせめてもの救いでした。






葬式に出た帰り道、若林清美~お前のこと絶対忘れないぞ~~と叫ぶ太郎。





覚えていてあげるのが、何よりのはなむけかもしれませんが、ほろ苦いラストでした。





人の幸せって…難しく深いですね。






今回の評価は…4