正解のない決断を迫る辛さ…「コウノドリ」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回のテーマは「切迫流産」。
1つのエピソードにしぼり、じっくりと描いた実に見ごたえのある回でした。






とかくこの手のドラマでは2つくらいのエピソードを盛り込みがちですが、





1つに絞って丁寧に描いているところが、このドラマの素晴らしい長所です。






TBS  金曜22時
「コウノドリ」第4話

主演…綾野剛
脚本…山本むつみ
演出…金子文紀





このドラマでは毎回、周産期医療についていろいろと学ぶところが多いんですが、






今回も切迫流産について初めて知ることが多く、普通に出産するということがどれだけありがたいことかを知らされました。





また今回の脚本の優れているところは、そのエピソードに研修医の下屋(松岡茉優)をからめ、






前期破水の前日に診断をして異常に気づけなかった下屋が、自分のミスではと落ち込んだり…





まだ24週に満たないのに帝王切開したら、母体も危険だし、胎児にも障害が残る可能性があるがどうするか?という選択を迫る辛さも学ぶという…研修医の成長も描く回でした。






医師にはこういうどちらが正解というわけではない選択や決断を患者側に迫る局面がしばしばありますからね。






患者さん側が決めたら僕らはその選択にそって、ベストを尽くすしかないんだよ…という鴻鳥(綾野剛)の言葉の重さ。






鴻鳥にもつらいことが何度もあったんでしょうからね。






しかし、産まれた赤ちゃんの小ささには驚きましたね。






その小さな小さな手が、父親の指をつかむシーンにはグッと来ましたね。





そして、母親が対面するシーンも…。
産んで良かったという言葉、下屋には何よりだったでしょう。






感動的な回でした。






今回の評価は…4