キャラクターの濃いそれぞれの役を生き生きと演じているのですが、
今回はこれまであまり見せ場のなかった次女月子(室井滋)の息子ま～くん役の鈴木浩介が、得意の人格スイッチ演技を見せて楽しませてくれました。
テレビ朝日 木曜21時
「遺産争族」第5話
主演…向井理
脚本…井上由美子
演出…常廣丈太
ま～くん、こと正春は月子に過保護に育てられたバカ息子かと思いきや、実は作り阿呆で、冷ややかに一族の浅ましい動きを見ていたのでした。
龍太郎(伊東四朗)が死期が近いため遺書の書き換えを急いで金沢弁護士(真飛聖)のアドバイスで危急時遺言をすると知ったら、
盗聴器付きの花を病室に置いて、口述する遺言を盗聴するま～くん。
育生(向井理)には見破られてしまいますが、結局聴いてしまい、家族にもバラしてしまうのでした。
その内容とは海外医療のために全額寄付、その扱いは育生に委託するというもの。
育生が龍太郎をたらしこんでそう仕向けたんだとばかりに批判するま～くん、
正春は育生が許せないと殴ります。
この正春がキレるシーン、鈴木浩介の爆発力のある演技で、ぐいぐい引き込まれました。
そんな正春のことを見抜いていたらしい育生。いまだに善悪いずれか本性が見えない育生の不可解さを向井理はうまく演じてますね。
恐らく育生は幼い頃に金でイヤな思いをしているんでしょうね。
その原因となったのかもしれない育生の父親か(光石研)が登場します。
遺産争いに一枚かんでくるんでしょうね。
一筋縄ではいかないイヤなヤツっぽさを、いきなり醸し出す光石研が流石の演技でした。
キャラクターが一人増え、更に演技バトルが激しくなりそうです。
今回の評価は…
