前回、前々回と脚本家が変わって、ちょっと不満の残る内容でしたが、今回は元に戻って、展開にも動きがあり、見ごたえのある回でした。
ここまで今回盛り上げたのに、来週はFNS歌謡祭で休みとは…。
視聴率欲しさでしょうが、何も毎年4時間もやらなくてもね~。
フジテレビ 水曜22時
「無痛~診える眼~」第8話
主演…西島秀俊
脚本…香坂隆史
演出…山内大典
今回のみどころは佐田(加藤虎ノ介)殺しで逮捕されたイバラ(中村蒼)について、いろいろ分かってきたこと。
先天性無痛症で両親を早くに亡くし、たらい回しにされてきたイバラの悲惨な過去。
盲腸で白神(伊藤英明)に診てもらい、それがきっかけで無痛治療の研究のために必要とされ、それを喜びに生きてきたのに、自分を大切に思ってくれているはずの白神は、
イバラを研究のための治験者としか、所詮思っていないという皮肉。
そんなイバラの痛ましさを中村蒼がまっすぐに演じていて引き込まれました。
だんだんあらわになってきた研究のためなら…という白神の狂気をにじませる冷淡さ。
恐らく亡くした弟のために始めたんでしょうが、底知れぬものをにじませる伊藤英明の演技も、淡々としていながら巧みです。
このところ影が薄かった早瀬(伊藤淳史)がイバラと教師一家殺人を結びつけるくだり、それに続くイバラの脱走
白神クリニックに逃げ込み、サトミ(浜辺美波)の部屋に入って顔を合わせ、サトミが一家殺人の現場で見たのはイバラだと思い出すまで、実にスリリングな展開でした。
イバラはサトミをどうしたのか?
殺人現場にイバラは居たけど、ホントに殺したのか?
まだまだ引っ張る謎があって、次回が待ち遠しいです。
今回の評価は…I