私めがそのクール、最終回まで見続けた作品の中から独断で選ぶドラマアカデミー賞。
今クール、最終回までリタイアせずに見続けた作品は…
「5→9~私に恋したお坊さん」
「サイレーン~刑事×彼女×完全悪女~」
「偽装の夫婦」
「無痛~診える眼~」
「おかしの家」
「遺産争族」
「釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助~」
「コウノドリ」
「サムライせんせい」
「掟上今日子の備忘録」
「下町ロケット」
以上11本でした。
年末忙しくなるのを見越して少なめにしときました。
記事にしていませんが、「デザイナーベイビー」と「孤独のグルメ」も見てはいたんですけど…。
この11本の作品を対象に選ぶのは…
最優秀新人賞
最優秀主題歌賞
最優秀脚本賞
最優秀演出賞
最優秀助演女優賞
最優秀助演男優賞
最優秀主演女優賞
最優秀主演男優賞
最優秀作品賞
以上9部門です。
まずは最優秀新人賞…
坂口健太郎
「コウノドリ」
私めは恥ずかしながら知らなかったんですが、MEN‘S NONーNOの専属モデルで塩顔男子ブームを
作った人気のモデルさんだそうですね。
今回がドラマ初出演。事務所は小栗旬や綾野剛と同じで、いわゆるバーターで出たんでしょうが…これがなかなかの掘り出し物でした。これは化けるかもしれません。
最初の内は演技も硬いし、演技力の高いメンバーの中に1人素人が紛れ込んだみたいでしたが、回を追って演技もしっかりしてきて、それが役柄の研修医の成長とも重なり、存在感を高めていきました。
来年の活躍が注目される新人ですね。
続いて、最優秀主題歌賞…
「おかしの家」主題歌
RCサクセション 「空がまた暗くなる」
しみじみと良い曲でしたね。忌野清志郎の優しく、切なく、ノスタルジックな歌声がこのドラマのエンディングにぴったりでした。
人生の哀歓をじんわりと感じさせてくれるドラマで、余韻を残して終わることが多かったので、この曲が流れてくるとその日の内容がまた反芻され、感動を深めてくれるのでした。
続いては、最優秀脚本賞…
山本むつみ、坪田文
「コウノドリ」
これはもう文句なしの受賞ですね。
朝ドラの「ゲゲゲの女房」や大河ドラマの「八重の桜」を書いてきた山本むつみは、これまで民放では目立った活躍がありませんでしたが、この作品では全10話中8話を1人で書き、綿密なリサーチと無駄のない筋運び、エピソードを盛り込みすぎず、そこにレギュラーの誰かしらをうまくからめる手法で、見事な群像劇を作り上げました。
今後も民放でぜひいろんな作品を書いて欲しい脚本家さんです。
また、第7話と8話を担当した坪田文も山本に見劣りせず、しっかりとした脚本を書き破綻をきたしませんでした。
続いて、最優秀演出賞…
土井裕泰、金子文紀、加藤尚樹
「コウノドリ」
これまで数多くのTBSドラマの名作を演出してきたエースディレクター土井と金子がタッグを組んでの作品でした。
非常にデリケートな産科や新生児科の現場を、実に丁寧かつリアルに再現した演出には頭が下がりました。
裏の苦労は並々ならぬものがあったと思います。役者たちにもいかにもそこにいるような自然体の演技をさせ、それを徹底させていたのもすばらしいものでした。
各演技賞は明日の記事で発表します。