続いては最優秀主演女優賞の発表です。
ノミネートしたのは残念ながら3名。
今クールは女優主演ドラマがそもそも少なかったですからね。
1人めは…
石原さとみ
「5→9~私に恋したお坊さん~」
連ドラの単独主演は「霊能力者小田霧響子の嘘」以来5年ぶりだった石原さとみ。連ドラでは主演作に恵まれていない印象の彼女ですが、今回も決して成功作とは言えませんでした。
ただし、石原ならではのクセの強い演技でシリアスとコミカルの両面を自由自在に演じてみせ、力量の高さを改めて見せ付けてくれました。
天海祐希
「偽装の夫婦」
心を閉ざし続けてきたヒロインが徐々に心を解放していくプロセスを丹念に演じました。
個性的な演技をする芸達者な脇役陣の中にあって、ヒロインとしての存在感の強さを弱めなかったのは評価してしかるべきだと思います。
せっかく好きな気持ちを伝えたのに挫折し、こらえきれず号泣する第7話の演技は特に素晴らしいものでした。
3人めは…
新垣結衣
「掟上今日子の備忘録」
いや~~可愛かったですね、ホント。新垣結衣の可愛さをフルに発揮した役でした。
それを楽しめればそれでいいかなと思って見続けていたのですが…
徐々に記憶障害という不条理な現象を、受け入れて生きていかなければいけないヒロインの悲しみをにじませる部分もチラチラと見せてくれるようになり、ただの可愛さだけではない確かな演技力を後半は証明してくれました。
以上3人の中で最優秀主演女優賞に選んだのは…
天海祐希
「偽装の夫婦」
新垣結衣にしようかな…とも思いましたが、それでは贔屓の引き倒しになってしまいますので、ここは冷静に天海祐希にしました。
このところ天海祐希的な演技にこり固まりがちだった天海祐希が、遊川の脚本と脇役陣の好演で尻に火がつき、今回はいつも以上に頑張った…という感じ。
これは評価すべきでしょうね。作品自体は残念な部分が多々ありましたが…。