今回は生真面目モードの三谷脚本…「真田丸」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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大河ドラマは記事を書くかどうか悩むところなんですよね。





1年の長丁場をずっと記事を書きつづけるのはなかなか大変で、大抵途中で挫折してしまうんです。





このブログを始めてから最後まで記事を書いた作品は無いはずです。
今回もどこまで書くかは分かりませんが、一応記事は書いていきたいと思っています。






NHK  日曜20時
「真田丸」第1話

主演…堺雅人
脚本…三谷幸喜
演出…木村隆文




三谷幸喜が「新選組!」以来12年ぶりの大河ドラマをどう書くか?それがこのドラマの関心の第一でしょう。





初回を見ての感想は、三谷幸喜らしさを前面に出そうとしていた「新選組!」の時とはだいぶ違って、オーソドックスな大河ドラマらしいというか、





三谷幸喜らしさをあまり感じさせない真面目モードの作品でした。






「新選組!」の時はいろいろと叩かれましたからね、それがトラウマになっている部分もあるんでしょうね。





見やすいと言えば見やすいんですが、せっかく三谷幸喜が書いているのに…と物足りなさを感じずにはいられませんでした。





ただやはり、そこは流石に三谷幸喜で初回は人物紹介に終始しがちなところを、真田家が仕える武田家の凋落ぶりをしっかりと見せて、見ごたえのあるものになっていました。





今回記事を書いたのも武田勝頼を演じた平岳大の好演あればこそで、かつては結束力を誇った武田軍団が衰退していくのを受けとめざるをえない勝頼の苦悩と矜持を見事に演じていました。





これまで父親の信玄と違い、しっかりと描かれたことの少なかった勝頼をフィーチャーしたあたりに三谷幸喜ならではの視点を感じました。





しかし、平岳大はどんどん父親に似てきてますね。平幹二朗が大河ドラマで活躍していた頃を彷彿させました。





さて、肝心の主役の真田信繁を演じた堺雅人ですが、まだ人物像が固まっていないというか、魅力的にはなっていませんでした。





むしろ、一癖ありげな父親の昌幸を演じた草刈正雄や、堅物で几帳面な兄の信之を演じた大泉洋の方が魅力的に見えました。




群雄割拠の大勢力の中にあって真田家がどう生き延びていくのか?戦国版ホームドラマの要素も強く匂わせながら描いていく意図を感じさせる初回でした。







今回の評価は…4