全編に漂う不気味な違和感…「わたしを離さないで」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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なるほど、こういうドラマか~。
これはなかなか手ごわいドラマだぞ、心して見ないと…。





軽い気持ちでは見られない、見る側の姿勢が問われるような作品です。






TBS  金曜22時
「わたしを離さないで」第1話

主演…綾瀬はるか
脚本…森下佳子
演出…吉田健





今回は大半がヒロイン恭子(綾瀬はるか)がどんな少女時代を送ったかの回想シーンでした。





少女時代の恭子を演じるのは名子役鈴木梨央。恭子は全寮制の陽光学苑という学校で育ったのでした。





新任教師堀江(伊藤歩)の目を通して、一見理想的教育がなされている学苑が実は歪んだ異常性を秘めていることが明らかになっていきます。





校長役の麻生祐未と美術教師役の甲本雅裕が、不気味な違和感たっぶりなホラー的な演技を見せ引き込まれました。






「高校教師」 や「人間・失格」「未成年」といった野島伸司作品を演出した吉田健がゾワゾワした違和感を巧みに演出していました。





友彦少年(中川翼→この子もなかなかスゴい子役)のいじめのシーンの痛ましさや、友彦と恭子が束の間、楽しげに踊るシーンのファンタジックさ…





この先に待ち構えていそうな悲劇あればこその切なさが、ジワジワと胸にしみるようでした。





臓器提供をするために育つ彼らが、その後子供からどう大人になっていったのか?
興味のわく初回でした。





今回の評価は…4