実年齢は54歳の遠藤憲一と47歳の渡部篤郎が51歳の同じ年の男を演じるこのドラマ。
片や中小企業の商事会社で叩き上げで愚直に働き、独身でここまできた保(遠藤憲一)と、
片や大企業の商社で要領よく立ち回り最年少の重役になり、家庭的にも恵まれている紀一郎(渡部篤郎)。
そんな対照的な二人が、紀一郎の娘美蘭(蓮佛美沙子)が保と結婚したいということから出会い、バトルを繰り広げることに…。
年齢的に近い私めはニヤニヤさせられ、気楽に楽しめるコメディになってました。
フジテレビ 火曜22時
「お義父さんと呼ばせて」第1話
主演…遠藤憲一、渡部篤郎
脚本…林宏司
演出…星野和成
私めには子供がいませんが、もし娘がいて、自分と同じ年の彼氏を家に連れてきたら、それは困るだろうな…と思いますね。
そんな父親の戸惑い、怒りをコミカルに渡部篤郎が演じていて、かつてはアクの強かったこの人も、年を重ねて角が取れたな~と改めて感心しました。
このドラマは渡部篤郎演じる紀一郎が今までどおりではいかなくなるかを見せるドラマになりそうです。
娘からの手紙と思い込んで感涙しながら読んでたら、保の書いた手紙と分かりキレるシーンは、私めもまんまと騙され、思わず吹き出しました。
遠藤憲一演じる保は若い美蘭が好きになるのもよく分かるピュアさや優しさがあり、魅力的な人物になっています。
脚本があまりコメディを得意としてない林宏司なので、もっと面白くなるのにちょっとマジメすぎたりしてもったいないところもありましたが、おふざけで安っぽくなるよりは良いでしょう。
ただ、渡部篤郎も遠藤憲一もいいので、役者のアドリブが出てもいいくらいの緩さが脚本に欲しくはありますが。
私めのお気に入りキャラクターは老人ホームで他人の奥さんに手を出していられなくなり、身を寄せている紀一郎の父親(品川徹)。
無責任に首をつっこみ、チャチャを入れるのがやけにおかしかったです。
今回の評価は…
今クールでは気楽に楽しめる筆頭のドラマになりそうです。