私めのように録画したものを後から見るならまだしも、このドラマを週始めの月曜の夜にリアルタイムで見るのは、かなりしんどいんじゃないですか?
月曜から気分を滅入らせたくないですよね。それだけこのドラマで主人公二人が置かれている労働環境は、他にないのか?と思えるくらい酷いものなんです。
フジテレビ 月曜21時
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第2話
主演…有村架純、高良健吾
脚本…坂元裕二
演出…並木道子
運送会社で働く練(高良健吾)は女社長(松田美由紀)にピンハネされている上に、先輩(高橋一生)のミスで壊れた物の弁償を押し付けられる…
高橋一生が演じているとただ単純にイヤなヤツなのではなく、この男も自分が置かれている状況にやるせない怒りをためていて、その憂さ晴らしに練をいじめているんだろうな~という含みを感じます。
今回の練が腕立て伏せをやめないのを見て出て行くときなどの、ちょっとした表情にそれをうかがわせました。
人手に渡った祖父の土地をなんとか取り戻したくて、辛抱しながら働いている練は、今どきなかなかいないタイプで、
祖父との電話のやりとりで心配かけまいと、みんな優しくて良い人だから…と言ったのは、オジサン、グッと来てしまいました。
高良健吾が芯の強いピュアさを嘘くさくなく、しっかりと演じています。
コーヒー代が払えないシーンにもやられましたね。
一方、音(有村架純)が働く介護老人ホームは完全なるブラック企業。働いてくれる音みたいな子にはとことん働かせているようで…
浦井健治演じる所長の憎々しいこと!
やたらいい声で(ミュージカル俳優なんでね…)キツいことをしれっと言ったり、「負けないで」を口ずさんだり…。
心が折れそうな音の状況がこれでもか…って感じで描かれました。
そんな中での二人の再会。
会えて良かったね~とは思いつつも、二人の置かれている状況を考えると、先行きも暗く、
心の中で応援しながら見守っていきたいと思います。
今回の評価は…