木曜日はこの作品と「ちかえもん」に「ナオミとカナコ」、今クールの１週間では最も充実した曜日になっています。
特に、この作品は刑事ドラマはあまり受けつけない私めも、すっかりはまって楽しめている…最近では出色の刑事ドラマです。
何しろ毎回１人で書き続けている戸田山雅司の脚本が実に優れていて、まさにお手本と言える作品にしています。
テレビ朝日 木曜21時
「スペシャリスト」 第4話
主演…草なぎ剛
脚本…戸田山雅司
演出…及川拓郎
いや～、まんまとだまされましたね、今回は。
姉小路（南果歩）が冤罪で刑務所に入れてしまったことを悔いて、真犯人に迫ろうと単独行動に走ろうとしていると見せかけて、
実は騙されているふりをして、やはり冤罪ではなく出所したその男（眞島秀和）も仲間の一人だったことを改めて暴く…という意図を、早い段階から宅間（草なぎ剛）も察知して、陰ながらアシストしていた…とは。
京都からの仲間の松原（芦名星）や堀川（平岡祐太）ぐるみ、視聴者もあざむく２人のお手並みには、つくづく感心しました。
このドラマは、毎回パターンを変えてきて飽きさせないサービス精神がすばらしいと思います。
その中で、宅間が刑務所の中で一緒だった男と旧交を温めたり、姉小路と我妻（夏菜）が共に犯罪被害者同士で共鳴したりとか、それぞれのキャラクターもしっかり深めて描いてもいるんです。
１話１話の変化のつけ方と、連続ドラマならではの連続性の深め方のバランスが非常に良くできた作品だと思います。
次回も楽しみです。
今回の評価は…