末期がんの若者を好演した安田章大…「フラジャイル」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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関ジャニ∞は錦戸亮がとかく主演することが多いのですが、彼と負けず劣らずの演技力を持つメンバーが結構いて、今回のゲストの安田章大もグループの中では地味な存在ですが演技力の高い人です。





今回は彼とレギュラーの森井役の野村周平の好演と、脚本の橋部敦子が橋部らしい深みのある脚本を書いていて、前回に引き続き見ごたえのある回でした。




フジテレビ  水曜22時
「フラジャイル」第5話

主演…長瀬智也
脚本…橋部敦子
演出…石川淳一




安田章大が今回演じたのはガンで余命1年と言われ、仕事もやめ岸(長瀬智也)たちの働く病院で緩和ケアを受けに入院しに来た幼稚園の先生の小早川。





子供たちに笑顔で接してきた彼は、医師に接する時も微笑むんですが、






生きることを諦めてしまっている…それはなんとも哀しい笑顔で、安田章大の見せるその笑顔は胸をしめつけるものがありました。





彼と出会った森井は年齢も近いためすぐに打ち解けて、偽らざる胸のうちを語り合います。





これまでチラチラと描かれた森井がホントは医師をめざしていたのが、なぜ今の職業になったのかも明かされました。





あとは死ぬだけだからと諦めていた小早川に森井はまだ生きるためにできることがあると勇気づけようとします。





そこで浮かび上がる医療も金次第というシビアな現実。




ヤミ金に借りても金のかかる治療をするように小早川に激しく迫る森井に対し、たしなめるように岸がやんわり小早川に言う言葉が優しく、岸の情け深い一面をのぞかせました。





年齢を重ねて演技に深みを増した長瀬智也の進化をうかがわせるシーンでした。






小早川は勇気づけられ、ホントにやりたかった曲作りに励み出します。





終始抑制のきいた演技の中で小早川の変化を見せていく安田章大の演技力は目をみはるものがありました。





あまりにあっけないバッドエンドは今回だけのゲストだからってことかもしれませんが、ちょっと唐突で今回唯一の残念な点でした。





とはいえ、今回の評価は…4