誰のミスなのか?「フラジャイル」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は見ごたえのある回でしたね。

武井咲がウサ耳つけての学生の勉強会シーンは目をつむるとして…。







医師になる気持ちが強まった森井(野村周平)と岸(長瀬智也)との間に生まれてしまった亀裂にはいろんなことを考えさせられてしましました。







フジテレビ 水曜22時

「フラジャイル」 第8話


主演…長瀬智也

脚本…橋部敦子

演出…石川淳一






病理に診断してもらうために臨床医が患者から取った検体を、取り違えてしまうという重大のミスが起き、

乳がんでもない女性が危うく胸を切られそうになるという事件が起きます。







ま~、明らかにコイツのミスだなという人が演じていたので、違うとは分かっていましたが、病理のミスだと

女性外科の医長(森口瑤子)にギャンギャン責めたてられて、







岸が再検査をしてもらうよう頭を下げるシーンは、100%の診断をするためなら、頭を下げるのも苦ではない岸の矜持が伝わって心打たれるシーンでした。









医長にギャンギャン言われた分、臨床医側のミスと分かってからの、人間なんだから医師もミスをする発言に言い返すシーンは溜飲が下がりました。









今回は臨床医と病理医の構図とは別に、病理医と検査技師の立場の違いもシビアに浮かび上がり、森井がミスしたのではと疑われるところでの、森井の徒労感は痛切でした。









優秀で頼みとしていたパートナーが、違うことに心が行ってしまい、今まで通りの仕事ができなくなってしまう…というのは、われわれテレビの世界でもよくあることで、







それを引き留めらず、むしろその背中を押すようにわざと冷淡なことを言う岸の気持ちが、私めには痛いほど分かりました。







森井を応援したい気持ちがあるだけに辛いですよね。自分が助かるからといって束縛していいものではないですからね。






この2人の関係が最終的にどうなるのか非常に気になります。

長瀬智也も野村周平も入魂の演技でした。







今回の評価は…4