最後までスゴかった吉田羊…「ナオミとカナコ」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは不思議なことに人を殺した直美(広末涼子)と加奈子(内田有紀)の方が善人に見え、





弟を殺された側なのに二人の犯罪を暴き、追い詰める陽子(吉田羊)の方が、その凄みから逆に悪人に見えてしまうドラマで…






それが最後まで貫かれていました。
ラストカットが陽子というのも象徴的で、まさに吉田羊が主役を食った作品だと言えます。





フジテレビ  木曜22時
「ナオミとカナコ」最終回

主演…広末涼子
脚本…浜田秀哉
演出…金井紘




しかし、陽子は仕事しなくていいのかよ?って思うくらい、直美と加奈子の追及に没頭してましたね。





警察まで陽子が動かしてるみたいで、空港で行け~~~!って叫んだのは、ちょっと笑ってしまいました。





映画「逃亡者」でハリソン・フォードを追い詰めるトミー・リー・ジョーンズを彷彿させる凄みがあり、そのしつこさに、





直美と加奈子を何とか逃がしてあげたい気にさせるものがありました。





一方、李社長(高畑淳子)はどこかで裏切るかと思いきや、最後まで味方で良い人のまま終わりました。





パンダの耳当てには思わず吹き出しちゃいましたけどね。






こちらも高畑淳子が最後まで会心の怪演ぶりを貫き、その迫力に主役はかすみっぱなしでした。







今回の評価は…4






視聴率は残念な数字でしたが、そのサスペンスフルな演出の妙や、助演二人の活躍で見応えある作品でした。