生まれてきた意味…「わたしを離さないで」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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これまで努力してきたことが無意味だったと分かり絶望感に打ちひしがれた友彦(三浦春馬)。





そして3回めの提供の告知も来て、更にやさぐれてしまい、恭子(綾瀬はるか)に冷淡に当たるようになり…






TBS  金曜22時
「わたしを離さないで」最終回

主演…綾瀬はるか
脚本…森下佳子
演出…吉田健





大切にしてきたものを捨てようとした友彦。その中には子供の頃から使ってきて今ではへこんでしまったサッカーボールも。





このサッカーボールが最後の最後まで友彦の象徴として使われ、海に入水自殺しようとする恭子を止めるというラストは胸に迫るものがありました。







最終回は友彦が絶望から再び、自分の生まれてきた意味、そして恭子と再会し共に過ごす夢を叶えた喜びを改めて自覚し、





心乱れず死を受け入れる過程が描かれました。三浦春馬がさまざまな表情を見せ、その演技力を遺憾なく発揮しました。






かつて提供手術の直前に美和(水川あさみ)が叫んだ「わたしを離さないで!」を






今度は死を覚悟した友彦に恭子が涙ながらに言うのでした。
運命に翻弄された二人の悲恋がここに極まったシーンでした。






このドラマ、クローンというSF的な設定の中で、限られた命の中で人はいかに生きるかという深いテーマを描いた作品でしたが、





全体像が分かるまでに回数が必要で、それまで視聴者は我慢してくれませんでした。





作品の質的にはキャストも脚本も演出も高いクオリティだったと思います。






今回の評価は…4