続いては最優秀助演男優賞の発表です。
ノミネートしたのは…
西島隆弘
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」
ヒロインの音によって変化し、結婚まで決めながら結局は身を引く朝陽を、含みのある演技で演じて実力を発揮しました。
複雑な思いで揺れる感じを微妙な表情や声の変化で表現するのに長けた人です。
ディーン・フジオカ
「ダメな私に恋してください」
演技力どうこうではなく、女性視聴者をひきつける吸引力の強さが、このドラマをより面白いものにしていった功績は認めざるをえません。
山崎育三郎
「お義父さんと呼ばせて」
いや~、記事にも書きましたが、この人の演じる砂清水の濃い演技には楽しませてもらいました。
今後どんな役を演じてくれるのか楽しみな人になりました。なかなかこんなキャラクターは無いでしょうが…。
松尾スズキ
「ちかえもん」
「うっそ~ん」とか近松の心の声には毎回笑わせてもらいました。
スランプに陥った作者の生みの苦しみを、ペーソスとそこはかと無いユーモアで見せてくれました。
オジサンの情けなさをここまてしっかり演じてくれるのは、なかなか難しいことです。
三浦春馬
「わたしを離さないで」
難役でしたね。それをしっかりと演じたのは三浦春馬の力量あればこそでした。
絶望感にうちひしがれて暴れた時の叫びは心に突き刺さりました。
5人のノミネートからは惜しくも漏れましたが、「フラジャイル」の野村周平も主役をうまくサポートした好助演でした。
そして、最優秀助演男優賞は…
松尾スズキ
「ちかえもん」
W主演と言ってもいいぐらいこの人の近松あればこそのドラマでしたね。
すっとぼけた雰囲気は独特のもので、いろんな状況に翻弄されながら結局切り抜けていくさまは何ともいえない可笑しさでした。
あのきょとんとした目は、今も目に焼き付いています。